北朝鮮の関与が疑われたサイバーインシデント
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今日は、北朝鮮の関与が疑われたサイバーインシデントについても、書いておきます。
2014年11月、米国のソニー・ピクチャーズ・エンタテイメントが、Guardians of Peace(平和の守護者)を名乗る組織によるシステム侵入を受け、数千に及ぶ社内文書や未公開の4作品を含む5作品の映画全編の違法コピーが、オンライン上に流出しました。
米国政府は、同年12月19日に、当該サイバー攻撃を「北朝鮮政府による犯行だ」と断定し、翌2015年1月2日には、『大統領令』を発出して追加的経済制裁を実施しました。
2016年9月、韓国軍の内部ネットワーク(イントラネット)へのハッキングにより、軍の機密資料(対北朝鮮の作戦計画と推測されています)が流出しました。
発覚したのは同年12月になってからでしたが、韓国軍の捜査機関である国防部検察団は、「北朝鮮のハッカー組織が主導した犯行だ」とする捜査結果を発表しました。
手法は、国防部にウイルス対策プログラムを納入する事業者が、イントラネットとインターネットのサーバを連結させたことだとされています。