新元号は「令和」。典拠『万葉集』の里・奈良県にお出掛け下さいね!
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本日4月1日午前、元号を改める政令、及び元号の読み方に関する内閣告示が、閣議決定されました。
新しい元号は「令和(れいわ)」と決まりました。
典拠は、日本最古の歌集『万葉集』の「梅花の歌三十二首」の序文にある「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す」からの引用だということでした。
私は、『万葉集』からの引用を切望していましたので、嬉しくてなりません。
私の故郷・奈良県は、『古事記』『日本書紀』『万葉集』が編纂された地です。
荒井正吾知事のリーダーシップにより、2012年が『古事記』完成から1300年に当たること、2020年が『日本書紀』完成から1300年に当たることから、この大きな2つの節目の年をつなぐ9年間にわたるプロジェクトとして、「記紀・万葉プロジェクト」が実施されている最中です。
「記紀・万葉プロジェクト」は、『古事記』『日本書紀』『万葉集』に代表される歴史素材を、様々な角度から、楽しみ、味わうことで、「本物の古代と出会い、本物を楽しめる奈良」の実現を目指すプロジェクトです。
奈良県内各地で「記紀・万葉」をテーマとした講座・講演・ウォークなど様々なイベントが展開されています。
『万葉集』を楽しむ奈良歩きの方法は色々ありますが、特に女性の心に響くのは、「ますます恋する万葉集」(ご興味をお持ちいただいた方は、ネット検索してみて下さいね)。
「山の辺の道・天理ルート」「山の辺の道・桜井ルート」「飛鳥ルート」「藤原京ルート」「平城宮跡ルート」「佐保川ルート」「ならまちルート」など、様々なルートがあり、ストーリー性にワクワクしながら歩けます。
「令」には、「良い」「めでたい」の意味がありますが、「和」は、聖徳太子が制定された『十七条憲法』の第一条に出てくる言葉で、『礼記』には「礼は之和を以て貴しと為す」とあります。
万葉の時代に、聖徳太子が「斑鳩の里」から「三宅の原」を経て、「飛鳥の宮」を往来された道を「太子道(たいしみち)」として、広域に楽しむルートもあります。
まさに春陽麗和の美しい季節、「大和の国」奈良県にお出掛け下さいね!