議院運営委員長に就任して
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去る10月24日に、衆議院の議院運営委員長に就任しました。
10月初旬に就任が内定して以降、衆議院事務局から委員長の職務に関するレクチャーを受けたり、各府省庁幹部から挨拶や国会提出予定法案の説明を受けたり、正副議長はじめ御指導を頂くことになる与野党の先生方への挨拶廻りをしたり、衆議院全体に係る課題を整理したり、改めて「国会法」や「衆議院規則」を読み込んだり…と、24日の就任日には既に体力の限界に達しかけていました。
それでも、古屋圭司前委員長をはじめ議院運営の経験が豊富な多くの同僚議員や事務局の方々に助けて頂きながら、何とか仕事をスタートさせています。
事務局からは、議院運営委員会が「議長の諮問に関する事項」を協議することもあり、議院運営委員長は、実質、正副議長に次ぐ衆議院のNO.3のポストと位置付けられていると伺いました。
正副議長を補佐する仕事でもあり、常任委員長として唯一、委員長室が国会本館内(2階の議長室の近く)にあることも特徴だそうです。
衆参両院で女性の議院運営委員長就任は史上初だとも伺い、とても光栄なことだとは存じましたが、同時に責任の重さも噛みしめています。
これまで主に政策畑の役職が多く、議院運営や国会対策の経験が皆無の私にとっては、慣れるまで大変な日々が続きそうですが、新しい景色を観て、視野を広げるチャンスでもあり、懸命に働いてまいります。
ところで、「議院運営委員会って、どんな仕事をしているの?」と思われる方も多いと思いますので、今回は簡単に説明をしますね。
議院運営委員会は、常任委員会の1つで、通称「議運(ぎうん)」と呼ばれています。
しかし、「議院の組織や運営に関する事項について各会派が協議する機能を持つ委員会」ですから、付託された案件を審査するとともに所管事項について調査を行う他の常任委員会とは異なった性格を持つ委員会です。
議院運営委員会の所管を簡単に整理しますと、次の事項です。
①議院の運営に関する事項
②国会法及び議院の諸規則に関する事項
③議長の諮問に関する事項
④裁判官弾劾裁判所及び裁判官訴追委員会に関する事項
⑤国立国会図書館に関する事項
⑥議員の海外派遣、外国議会議員団の招致、儀礼等に関する事項
⑦その他
議院運営委員会は、与野党が対立し、国会の審議が全面的にストップした場合にも開かれます。
特に議院運営委員会理事会は、断続的に開かれ、事態を打開し、収拾する為の各会派の妥協点を探る重要な場となっています。
議院運営委員長は、「常任委員長会議」や「議会制度協議会」を座長として主催するとともに、議院運営委員会に設置されている「国会法改正等及び国会改革に関する小委員会」の小委員長も兼ねます。
納税者の皆様にメリットのある国会改革も含め、丁寧に各会派の御意見を伺いながら、活発な御議論をいただいて、諸課題に取り組んでまいりたいと存じます。