令和6年3月22日 記者会見
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1.発言要旨
科学技術政策担当大臣として報告を申し上げます。
フュージョンエネルギーの産業協議会につきまして、国家戦略も踏まえつつ、発起人会の21社とともに、設立に向けた準備をこれまで進めてまいりました。
この度、一般社団法人フュージョンエネルギー産業協議会(通称:J-Fusion)として、来週中に法人登記を行うこととなりました。協議会の常任理事会には、京都フュージョニアリング、住友商事、Helical Fusion、古河電気工業、日揮の5社が着任する予定と聞いております。
また、協議会の設立に先立ちまして、本日、ワシントンDCの大使公邸におきまして、米国の産業協議会に当たるFusion Industry Association等と共催のイベントを開催するなど、早速、活動を開始します。
4月には、協議会のホームページも立ち上がり、入会募集が正式に開始されますので、幅広い業界からの参加を期待いたしております。
2.質疑応答
(問)NEDOが先日、懸賞金活用型プログラムを開始しました。日本では初めての試みですが、イノベーション創出への効果について、大臣はどのようにお考えでしょうか。
(答)NEDO懸賞金活用型プログラムでございますが、こういった事業は、従来の委託・補助事業と比べまして、解決に向けたアプローチが定まっていないような課題への対応、また課題解決に適した技術・アイデアを有する人材の発掘、また企業に内在する技術の事業化のために洗練する機会として活用することが有効だと考えられております。
平成30年に成立した「科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律」におきましても、「懸賞型研究開発方式」は、競争の促進を図るために適切な活用が規定されております。
私としましては、イノベーションの強化に向けてNEDOが開始されるこの新たな取組を大いに期待して見守りたいと存じます。
(問)今年7月にサウジアラビアで行われる国際化学オリンピックの日本代表が決まりました。御所感があれば、お願いします。
(答)「第56回国際化学オリンピックサウジアラビア大会」に派遣される4名の日本代表の生徒さんが決定したということでございます。これまでも日本代表の生徒の皆さんは、国際化学オリンピックで優秀な成績を収めておられます。選抜された生徒の皆様には、我が国の代表として力を尽くしていただきたいと存じます。
この国際化学オリンピックなどの国際科学コンテストは、優れた才能のある子供が、その才能・能力を活かす場として有意義なものだと考えております。こうした学びの成果を発表する場を社会全体で支えていく環境を実現することが重要だと思っております。
内閣府におきましては、2022年6月に「Society5.0の実現に向けた教育・人材育成に関する政策パッケージ」を取りまとめまして、政策の大きな柱の一つとして、「探究・STEAM教育を社会全体で支えるエコシステムの確立」を掲げております。これからも関係府省や企業、また大学等で連携して、このパッケージの取組も推進してまいりたいと思っております。
(問)所管とは違いますが、日本銀行が異次元緩和を終了しましたが、これまでの大臣のスタンスからすると、ちょっといかがなものかということだと思いますが、一言あればお願いします。
(答)所管外ですので、コメントを差し控えさせていただきます。