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令和6年3月15日 記者会見

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1.発言要旨

 

冒頭発言なし

 

 

2.質疑応答

 

(問)官邸で開かれている「創薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議」では、新しい組織をつくって創薬力を向上させようという提案が出ています。普通に考えると、AMEDを強化したりしたほうが効率的ではないかと思いますが、大臣としては、創薬力構想会議の新しい組織の提案とAMEDの機能強化について、どのようにお考えでしょうか。

 

(答)今おっしゃった会議ですけれども、村井官房副長官を座長として、切れ目のない創薬エコシステムの構築を目指して議論されていると聞いておりますけれども、詳しい内容は承知しておりませんので、官房副長官にお尋ねいただきたいと思います。また、事務局も内閣官房のほうであると思います。

 その上で、まだ議論されているということですから、何らかの結論が出たときに、私の考え方を申し上げられたらいいと思っております。

 

(問)24年度の日本学士院賞が決まり、公表されまして、その中にCSTIの菅先生も入っています。菅先生は、去年、ウルフ賞も取られているということで、この辺も含めて御所感をいただければと思います。

 

(答)CSTIの有識者議員でいらっしゃる菅裕明東京大学教授を含む10名の方々に対して、日本学士院賞の授賞が決まりました。

 日本学士院賞は、学術上、特に優れた研究業績に対して授与される賞でございます。我が国の学術の進展に大きな貢献を果たされた受賞者の皆様に対しまして、心から敬意と祝意を表させていただきます。

 今回の受賞では、生物有機化学や宇宙物理学、日本近代文学など、幅広い研究者の方々が選ばれておりまして、とても素敵なことだと思っております。

 政府としましても、経済的・社会的発展の源泉であります多様な研究の振興に向けて取り組んでいきたいと思っております。

 

(問)セキュリティ・クリアランスの法案について、来週19日に審議入りが決まったというところで、閣議決定から3週間ぐらい経つことになるわけですが、十分な審議時間を確保できるのか、若干タイトなのか、その辺りの御所感をお聞かせください。

 

(答)国会の運びにつきましては、各会派の国対の先生方、また衆議院からですから、衆院議院運営委員会の先生方にお世話になっていることでございますが、審議入りが決まったということで、とても感謝いたしております。

 これまでも申し上げてまいりましたけれども、この法律案は我が国の情報保全の強化にもつながりますし、日本企業の国際的なビジネスチャンスの拡大にもつながる、大切な法案だと考えております。ですから、早く国会でお認めいただけますように、しっかりと説明を尽くしてまいりたいと思っております。

 

(問)宇宙関係で1つお願いします。

 先日、和歌山でスペースワンのカイロスロケットが民間として初めての衛星打上げに臨みましたが、失敗してしまいました。改めてお受け止めと、政府の衛星を搭載していたかと思いますが、情報収集体制への影響がないのか教えてください。

 

(答)今回の打上げそのものの失敗については、大変残念に思っておりますけれども、難易度の高いロケット開発に民間企業として果敢に挑戦されたことについては、心から敬意を表したいと存じます。

 我が国が他国に依存することなく宇宙へのアクセスを確保することは、大変重要なことでございますので、基幹ロケットと民間ロケットの両方を確実に、また安定的に打ち上げていくことが必要だと思います。

 スペースワン株式会社におかれましては、原因究明と着実な対策を進められた上で再挑戦されると伺っておりますので、大いに期待をいたしております。

 政府の衛星につきましては、詳細は内閣衛星情報センターにお尋ねいただきたいのですが、今回搭載していた「短期打上型小型衛星」は、情報収集衛星に不測の事態が起きた場合の代替を想定して、短期間で打上げが可能な小型衛星の知見を得ることを目的とした実証研究のものでございます。よって、必要な情報収集体制はしっかりと維持されていると考えております。

 

(問)ロシア国営の宇宙開発公社が先週、ロシアと中国が月面に原発施設の設置構想を検討していることを明らかにしました。色んな見方がありますが、大臣としてはこの点についてどのように受け止めているのか、教えていただけないでしょうか。

 

(答)私も報道で承知している範囲でございますが、ロシアと中国が2033年から35年にかけて、月面に原子力発電所を設置することを検討していると伺っております。

 一般論としてですが、この月面開発をはじめとした長期的な宇宙活動に関しまして、エネルギーの確保は非常に重要でございます。月の夜は大変長いので、太陽光発電パネルだけで持っていくのかといったら、そうでもないのだろうと考えております。

 ですから、アメリカにおきましても、一つの候補として、原子力を活用したエネルギーの確保が検討されていると承知をいたしております。

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