令和5年7月4日 記者会見
更新日:
1.発言要旨
冒頭発言なし
2.質疑応答
(問)先週、健康・医療データ利活用基盤協議会とゲノム医療協議会の合同会議がありましたが、そこでゲノムだけではなく、オミックスや医療情報等も含めた統合データベースの構築が提案されました。大臣としては、統合データベースの構築についてどのように評価されているでしょうか。
(答)近年、生体内分子の解析技術が急速に進展しており、健康・医療データは多種多様になってきていますが、その利活用の促進に向けては、データの適切な管理が非常に重要な課題だと思っております。
(問)一部報道で、政府が、AI開発者や提供者に対する第三者の監査や認証制度創設の検討等を盛り込んだ概要をまとめて、関係省庁で作るAI戦略チームで具体策の議論を進めると報じられておりました。検討状況や事実関係、また5月の「暫定的な論点整理」でまとめた項目に関する、今後の検討の在り方についてお考えを教えてください。
(答)第三者による監査や認証制度創設ですが、確かに5月に有識者会議でありますAI戦略会議が取りまとめた「AIに関する暫定的な論点整理」の中には言及がございました。
ただ、その制度を導入するといった方針を、政府が固めたという事実はございません。今後、AI戦略会議でしっかりと議論をした上で、制度的な対応の必要性を見極めていくことになると思います。
(問)先ほどの関連ですが、政府が偽情報を見破るための独自AI開発という報道もありましたが、導入の予定はあるのでしょうか。
(答)まだ決まっているとは承知しておりません。ただ、AIのこれからの開発ということを考えますと、特に生成AIによるリスクを最小化するためのAIの開発は、非常に重要なことだと考えております。
(問)間もなく安倍元総理が亡くなられてから1年になりますが、御所感をお願いします。
(答)7月8日で安倍元総理の御命日となります。7月8日は増上寺で法要に参列させていただく予定になっておりますが、これに先立ちまして、もう御承知かと思いますが、先週末、7月1日に事件のあった奈良市でも留魂碑の建立をいたしまして、除幕をいたしました。また、今日には、道路使用許可の申請を警察署に出している許可が下りる予定でございますので、7月8日、事件現場になりました、近鉄・大和西大寺駅前で献花台を設置できると思います。
安倍元総理が敬愛しておられた吉田松陰先生の辞世の句なんですが、「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」というのがございました。まさに、私たちは留魂碑を設置したのですが、「留め置かまし 大和魂」、つまり日本人として日本を想う心、安倍元総理も、その魂は、まだこの世にとどまっているのだろうと思います。
(問)高市先生、これから安倍先生の遺志を継いでいきたいという思いがあると思いますが、どういう形で継いでいきたいとお考えでしょうか。
(答)安倍元総理の代わりになる方は、誰一人いないと思っております。史上最長の内閣総理大臣としての在任期間を務められ、まさに、日本の国力を強くするために大変な貢献をされた方です。外交力・防衛力・情報力・技術力・経済力、こういった一つ一つについて、大きな実績を残してこられた方でございますし、諸外国の要人とのパイプも非常に太く、また深くお付き合いをされた方でございます。それだけの人脈と経験を持たれた方は、なかなか出てこないだろうと思います。
ただ、今の私の立場では、経済力・技術力・情報力をしっかりと強くするため、働いてまいりたいと思っております。