令和5年2月10日 記者会見
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1.発言要旨
冒頭発言なし
2.質疑応答
(問)一昨日、CSTIの本会議があったかと思うのですが、そこで総理から公的研究機関と資金配分機関の機能強化について検討するように指示があったかと思います。大臣としては今のところ、具体的にどのような方策をお考えでしょうか。
(答)2月8日のCSTI本会議におきまして、まず私から説明を行いました。今後の科学技術・イノベーション政策の方向性として、「先端科学技術の戦略的な推進」、「知の基盤の強化と人材育成」、「イノベーション・エコシステムの形成」の3つの基軸を中心に取組を強化することが重要だと申し上げました。
この3つの基軸を支えるために、公的研究機関と資金配分機関の機能を強化し、研究基盤や人材の連携を一層進めていくことが必要だと考えております。
総理からの御指示ですが、例えば、資金配分機関同士の連携を強化して組織横断的・一体的に資金配分業務を行うことや、共同研究の活性化のための公的研究機関の研究ハブとしての機能を強化することなどが有益なのではないかと考えてはおりますが、具体的には今後、現場の課題や御意見も伺いながら検討を進めてまいりたいと思っております。
(問)CSTIの本会議でも話題になったと伺っておりますが、菅先生が「ウルフ賞」を受賞されることが決まったということで、是非、御所感をお願いします。日本化学会の会長も務めていたり、アカデミアでも御活躍だと思いますので、よろしくお願いいたします。
(答)東京大学の菅裕明教授が、2023年の「ウルフ賞」化学部門を受賞されることが決まったということで、ちょうどCSTIが開かれた、その日の夜中の0時に決まったと。ですから、前夜12時に決まったということでございました。8日のCSTIの本会議において、御本人に対しましても直接お祝いを申し上げましたけれども、改めて心からの敬意と祝意を表したいと思います。
「ウルフ賞」受賞ということですから、世界的に高いレベルとされる基礎研究がしっかりと評価されたということでございます。このような素晴らしい人材を増やしていくことを考えますと、若手を中心とする研究者がじっくり腰を据えて研究に取り組めるような環境を作っていくことが何よりも重要だと考えておりますので、研究力の向上に努めてまいりたいと思いました。
(問)宇宙関係で御感想のような話ではあるのですが、H3の打上げが15日に決まりまして、もともと、システムの不具合で最短で15日という話があり、一旦仕切り直して時間を取って、また打上げ日を設定することも考えられたりするのかと思ったのですが、高市大臣のお考えとしても、最速で打ち上げられるなら打ち上げる方が、意義から考えて望ましいとお考えでしょうか。
(答)既にJAXAから発表があったと思うのですが、ロケットの飛行計画を更新するシステム、つまり打上げ当日の風の状況に合わせて、ロケットの飛行時の姿勢制御に係るプログラムを更新するためのシステムに不具合があったのですが、この不具合が解決できたということで、打上げ日を2月15日に再設定されたと聞いております。
この打上げ日の再設定に当たりましては、しっかりと技術的な検討も重ねて適切な打上げ日を設定したものだと思っております。
いずれにしましても、我が国のロケット打上げ能力の抜本的強化は最重要課題でございます。H3ロケットの初の打上げは、その第一歩でございますので、関係者の皆様におかれましては、もう一頑張りしていただきたいなと期待をいたしております。