記者会見

  1. TOP
  2. 記者会見
  3. 総務大臣記者会見 平成26年9月~平成29年8月
  4. 2015年11月29日 「情報通信の開発指標を考える国際シンポジウム(WTIS-15)in広島」平和プログラム記者会見

2015年11月29日 「情報通信の開発指標を考える国際シンポジウム(WTIS-15)in広島」平和プログラム記者会見

更新日:

〔冒頭発言〕

 本日は、原子爆弾でお亡くなりなった沢山の方々の御霊に対して、謹んで哀悼の意を捧げさせていただきました。
併せて、今、小倉桂子さんから、生き残ったお一人お一人に違ったストーリーがあり、言葉に尽くしがたいご苦労をされながら歯を食いしばって生きてこられた、そのようなお話を聞かせていただきました。
 英語で、多くの方々にご自身の体験談を語っていただいたことは、大変意義深いことと思います。桂子さんは、お父上のインスピレーションで「今日は学校に行くな」と言われて助かったということでございますけれども、被爆された方々が「水をください」とおっしゃって、子供心に可哀想にと思って水をあげたら、その方が目の前で亡くなってしまったという、そのショックに長い間苦しんでこられたというお話は、思わず涙があふれるものでした。
 また、妊娠された多くの若い女性の方が被爆をされ、その後お亡くなりになり、残されたお子さん達が苦労をして生きて来られたこと、お腹の子供も被爆をしたことで結婚ができずに苦しんだというな、様々な生々しいお話を聞かせていただきました。
 これから私達は、ICTをテーマに国際会議を開催します。科学技術の進展それ自体は、社会的な課題解決に必要なことですけれども、科学技術の成果を悪い道に利用してしまったら、本当に多くの方が不幸になってしまいます。科学技術を正しく、多くの人の幸せのために、そして、平和的に活用していく道を考えなければならないと思いました。
 恐らく、本日、このプログラムにご一緒いただいた各国の方々も同じように感じていただいたと思っています。大変有り難い、また意義深いひと時でございました。
 改めて、平和と技術についても考えさせていただきました。


〔質疑応答〕

<海外のICT閣僚が平和プログラムに参加する意義>

問: 中国新聞の川手と申します。海外の各国の方が被爆地の広島を訪問され、被爆者のお話を聞かれたり、慰霊碑への参拝もいただき、またこの後、資料館も見学されます。このことの持つ意味としてはどういったことがあるとお考えでしょうか。

答: 今回、各国からお越しいただいた方の多くは、明日の会議に出席いただく閣僚及び関係者でございます。
 これから、IoTを含め情報通信の世界は、飛躍的に進歩していきます。それをいかに社会的課題の解決に繋げていくかということと共に、技術が悪用され、人々のためにならない使い方をされることがないようにしなければなりません。正しい使い方を知らない人の手にかかれば、戦争にも使われてしまう技術であります。
 今回、関係者が被爆者から生のお話を伺えたことは、改めて、技術と平和を考えていただく一つのきっかけになったでしょうし、本日、プログラムに参加いただいた閣僚の方々以外にも、日々、世界の方々がこの広島の地を訪れてくださるということは、平和がどれほど尊いか、戦争がどれほど悲惨なものか、そして、70年が経ってもまだその傷が癒えないという、その現実を皆さんが知ってくださること、これが一番意義のあることだと思います。

答: (事務方)それでは、ここまでにさせていただきたいと思います。

答: ありがとうございました。


前のページへ戻る

  • 自民党
  • 自民党奈良県連
  • リンク集