令和6年3月1日 記者会見
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1.発言要旨
冒頭発言なし
2.質疑応答
(問)先日、分子科学研究所が、冷却原子方式の量子コンピューターの実用化に向けて、産業界とプラットフォームを設立しました。大臣としての受け止めと期待をお願いします。
(答)量子コンピュータは、経済安全保障上も極めて重要な基盤技術でございます。近年は、世界各国で、国や産業界を挙げて、研究開発が進められています。
そういった中で、2月27日に分子科学研究所が「冷却原子方式」の量子コンピュータの実用化に向けて、企業や金融機関など10社が参画してスタートアップの設立、また国産量子コンピュータ開発からサービス展開といった事業化までの事項について、参画各社の強みを生かして助言や支援を得ると、こういったプラットフォームを設立すると聞いております。
昨年4月に策定しました「量子未来産業創出戦略」におきましては、「量子技術の実用化・産業化の3つの視点」の中で、多様な産業の量子分野への参画・協働・共創が挙げられています。
また、本件ですけれども、「ムーンショット型研究開発制度目標6」のプロジェクトマネジャーでいらっしゃいます大森教授が主導する研究グループの成果を活用するものでございますので、まさに産学が連携して量子コンピュータの実用化に向けた活動が進展するということでございます。
日本は、「冷却原子方式」の量子コンピュータ開発では既に世界をリードとしていると思っておりますが、今後、実機開発、実用化に向けた研究成果が創出されるということに大いに期待をしております。喜ばしいニュースだと思っております。