令和4年11月15日 記者会見
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1.発言要旨
冒頭発言なし
2.質疑応答
(問)本日の未明に、スーパーコンピュータの世界ランキングが発表されて、「富岳」が前回に続いて2位になったのですけれども、それに関して受け止めがあればお願いいたします。
(答)スーパーコンピュータ「富岳」につきましては、今回の性能ランキングにおきましても、アプリケーション性能、またビッグデータの処理性能については依然1位を取っております。我が国の技術力は、依然として世界の中でも最高水準であることを誇りに思っております。
ずっと1位だった計算性能につきましては、前回と今回は2位でございました。これは、アメリカが最新鋭のものを投入してきて頑張られたということだと思っております。
そもそも「富岳」は、幅広い分野への汎用性、高い省電力性能を目標として幅広く活用されることを第一に開発したものでございます。これまでも、皆様、御承知のとおり、新型コロナウイルス感染症に関しては、飛沫の拡散のシミュレーションを行ったり、最近は集中豪雨をもたらす線状降水帯の予測などに活用されていますので、今後も一層の社会的な課題解決に資すると期待いたしております。
次世代の計算基盤について、本年度から文部科学省において、ポスト「富岳」時代の次世代計算基盤についての調査研究を開始しておられます。ここで具体的な性能や機能などの検討を行うということですが、我が国の科学技術力、それから産業競争力を強化して、また経済安全保障の観点からも、最先端の計算基盤を我が国としてしっかり確保していくことが非常に重要だと認識をいたしておりますので、今後、数値計算の性能、そして人工知能に関する計算性能についても、ぜひトップになることを期待いたしております。
(問)イプシロンの失敗に絡んで、JAXAが先週、H3ロケットについて、H-IIAロケットの装置を使えば、年度内の打上げは可能だとの見通しを示していました。その受け止めと、JAXAに求めることがあればお願いします。
(答)H3ロケット試験機1号機につきましては、イプシロンロケットの原因究明を受けまして、今後、一部の部品の交換と、それに伴う技術的な評価を行っていく必要がございます。しかしながら、今年度内に打上げを行うというJAXAの計画に変更はないと承知をいたしております。
次期基幹ロケットであるH3ロケットは、我が国の宇宙活動の自立性を確保すること、国際競争力強化の点でも非常に重要なものですので、予定どおり年度内に打ち上げられることを大いに期待いたしております。