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令和4年8月26日 記者会見

更新日:

1.発言要旨

 

 冒頭発言なし

 

 

2.質疑応答

 

(問)先日の大臣の発言でも、GX実行会議でも出てきたSMR(小型モジュール炉)についてですが、これから研究開発が進められるのではないかと思うのですけれども、今後の研究開発の見通しと、その課題について、大臣はどのようにお考えなのか、教えてください。

 

(答)SMRを含めました、革新炉開発というのは、エネルギー安全保障という観点からも、私は非常に重要な課題だと考えております。今年の5月に「クリーンエネルギー戦略(中間整理)」が発表されまして、その中でも革新炉技術の官民連携による研究開発の加速を進めていくということとされております。

 私はメンバーではないのですが、第2回のGX実行会議においても、今後、新たな安全メカニズムを組み込んだ次世代革新炉の開発・建設の在り方について、具体的な検討を行うということになったと承知をいたしております。

 経済安全保障担当大臣としての立場からも、また科学技術政策担当大臣としての立場からも、また原子力委員会を所管する立場からも、非常に小型モジュール炉については大きな期待をしており、また必要なものだと私は確信をしております。所管しております原子力委員会におきましても、「原子力利用に関する基本的考え方」を見直す時期に入ってきていますので、有識者からのヒアリングをちょうど行っております。これは革新炉開発についても俯瞰的にしっかりと議論していくということを考えております。

 

(問)宇宙関係で1つお願いします。少し古い話になってしまうのですが、先週、JAXAの「はやぶさ2」の関係で、小惑星「リュウグウ」の砂試料を分析して、水や有機物が調和して部分的にでも地球に運ばれた可能性がある、ということが示されたと思います。地球の水とか生命の起源に関する議論に貢献する基礎的な研究の成果だと思うのですが、この件をどのように御覧になったのかというのを教えてください。

 

(答)まず、「はやぶさ2」でございますけれども、持ち帰った砂試料の解析結果というものが発表されたということを、大変嬉しく思いました。ああいったサンプルの採取技術をしっかりと日本が持っているということも、これは今後、宇宙分野でも非常に大きな可能性を秘めたものだと思っております。あれは日米共同研究チームによって論文が学術誌に発表されたということでございましょうが、地球や生命の形成、特に水や有機物がなぜ地球に存在するのか、といったことの解明に示唆を与える本当に貴重な成果でございます。

 それから、これから「はやぶさ2プロジェクト」を担うJAXAのチームでございますけれども、今年の7月に若手も登用された新しい体制で改組されたと伺っておりますので、このチームを中心に「はやぶさ2」で培われた、世界最高水準の技術というものを生かして発展させて、さらに成果が得られるといったことを期待いたしております。

 

(問)先ほどの質問と少し重複するのですが、原発の新増設に関してお伺いします。

 先日、岸田総理が次世代革新炉の建設や運転期間の延長・変更というのを指示されましたけれども、これは政府のエネルギー政策上の大きな転換点になり得るかと思います。この新増設に対して、高市大臣のお考えというのをお聞かせいただけますでしょうか。

 

(答)まず、原子力の利用に当たりましては、大前提は安全性の確保だと考えております。しかしながら、エネルギー安全保障という観点から考えますと、特に今、円安で海外から生産拠点などを国内に移そうとされる企業もあるやに聞いておりますが、そこでネックになるのが電気代であったり、高圧の電力が安定的に供給されないということです。

 また、私たちの日常生活や医療現場などにおいても、電力の安定供給というのは命に関わることになってまいりますので、原子力に関しては安全確保を大前提にしながらも、あらゆる選択肢を確保しておくということは必要だと思っております。

 今回のGX実行会議で示された論点については、これは西村大臣、つまりGX実行推進担当大臣におかれて具体的な検討が行われるということでございますが、私も原子力委員会を所管いたしますので、「原子力利用に関する基本的考え方」、この改訂に向けた有識者のヒアリングを実施しているところでございます。今回のGX実行会議で示された論点についても、俯瞰的な立場から議論をさせていただきたいと思っております。

 

(問)年末の防衛費の増額について伺いたいのですが、NATO基準やいろいろな指標がありますけど、所管する科学技術予算についても、防衛費の中に含めるといいますか、そういったことが可能なのかどうか、その辺について伺いたいと思います。

 

(答)基本的に、防衛費という括りで言いますと、これは防衛大臣が所管されるところだと思います。しかしながら、現在、世界の安全保障環境を見ておりますと、多くの兵器に使われている技術というのは、デュアルユースということでございますので、一部科学技術にも関係してくるところはあるかと考えております。

 ただ、今、概算要求に向けて、与党の中でも部会ですとか、また調査会などを中心に具体的な項目、また金額の規模について御議論いただいている最中でございますので、この31日までの段階において、具体的なことを申し上げることはできないこと、御理解ください。

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