2016年4月15日 記者会見
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〔冒頭発言〕
皆様、おはようございます。
【熊本県熊本地方を震源とする地震に係る被害状況(1)】
まず、この度の熊本県熊本地方を震源とする地震により、お亡くなりになりました方々の御冥福をお祈り申し上げ、御遺族の方にお悔やみを申し上げます。また、被災された方々にも心からお見舞いを申し上げます。
総務省としましては、昨日の発災直後の21時33分に、私を本部長といたします「総務省非常災害対策本部」を設置し、23時42分に第1回本部会議を開催しました。その後も、省内で約300名の職員が夜を徹して対応をしてくれておりました。
災害状況につきましては、お配りしている被害報のとおり、現時点で甚大な被害が発生しておりまして、さらに的確な把握に全力を挙げております。
また、今朝5時半、消防庁から熊本県及び熊本市に対して、職員を2名ずつ計4名派遣しました。
昨夜、熊本県知事から緊急消防援助隊の派遣要請があり、消防庁長官から、高知県、福岡県、大分県、宮崎県、鹿児島県、佐賀県、長崎県、広島県、岡山県の各知事に対しまして、出動を要請しました。
本日午前8時30分現在の緊急消防援助隊の活動状況は、ヘリコプター3機を含む、総計148隊569人となっております。
また、本日午前4時現在、地元消防機関は熊本県内12消防本部の消防職員228隊782人、及び消防団員の方々1,600人以上が活動中です。
このうち、消防本部の管内を越えた県内応援としては、消防職員26隊92名が活動中です。
消防の活動を中心として、人命の救助と被害の拡大防止を最優先として全力を挙げて取り組むこととし、私から消防庁長官に対して、的確な状況把握と緊急消防援助隊の出動を含めた、万全な対応を指示いたしました。
また、携帯電話、PHS基地局の停波につきましては、本日午前7時半時点で、熊本県内において105局となっていますが、現在、事業者が復旧作業に取り組んでいるところです。なお、固定電話につきましては、特段の被害状況はございません。
加えて、救急や応急復旧のための通信確保に向けまして、総務省九州総合通信局において対策本部を設置し、益城町からの要請に基づきまして移動電源車を派遣するなど、県や事業者との連携体制を構築しております。
更に、携帯電話事業者3社は、通常は有料で提供しています公衆無線LANサービスの無料開放を開始してくださっています。また、避難所へのマルチチャージャー、充電器でございますが、配送、また、衛星携帯電話配送中ということで御協力をいただいております。
本日は午前8時45分から、「総務省非常災害対策本部」の第2回会議を開催し、省内で最新の情報を共有するとともに、私からは、明るい時間帯に被災者の救出に全力を挙げること、避難先の安全と安心についても十分確保するよう、必要な支援を行うこと、また、通信放送の被害に対しては、関係事業者に対して早期復旧に努めるよう要請するとともに、必要な支援を行うこと。
財政部局に対しましては、財政的な支援の検討に着手すること。また、官邸ほか、関係機関と情報共有を図ることなどを指示いたしました。
なお、NHK、民放、コミュニティFMは、すべて受信可能と聞いております。CATVについても、連盟加盟者に関しましては、現時点では被害の報告はございません。FM臨時災害放送局の開設申請がございました場合には、迅速に対応を行います。
なお、郵政関係では、軽傷ではございますが、けが人が21名、4つの郵便局において、停電や建物被害が確認されています。また、九州自動車道が通行止めになっておりますので、郵便物の一定程度の遅れというものはあるかと存じます。
引き続き、内閣などの関係機関、被災県、地元消防機関及び関係事業者との連絡を密にし、職員と共に適切に対応してまいりたいと存じます。
私からは、以上でございます。
〔質疑応答〕
<端末購入補助の適正化の進捗と新たな料金体系に向けた動き>
問: 幹事社から代表質問、1点だけですけれども、スマホの是正の話なのですが、ソフトバンクがスマートフォン端末の実質0円以下となるような販売を、15日まででやめる方針を示しました。また、NTTドコモもスマートフォン端末の2年縛りの契約形態の改善や、長期利用者向けの月額利用料の割引制度を拡充することを発表しています。
端末購入補助の適正化の進捗について、及び新たな料金体系などの動きについて、大臣の受け止めや期待を改めてお願いします。
答: ソフトバンクにおかれましては、MNPの場合に多くの機種で実質0円以下となる行き過ぎた端末購入補助がございまして、これについては、4月5日に是正の要請をしまして、これに応じて本日で終了するということを聞いております。
実質価格が数百円となるような端末購入補助については依然として残っており、4月5日の要請を踏まえ、NTTドコモ及びソフトバンクには、速やかに是正を行っていただきたいと存じます。
また、4月5日付けで各社に報告を求めた販売奨励金の状況については、精査した結果、KDDIにおいて、端末販売を条件とする販売奨励金を含めると、端末価格が実質0円になるケースが発生していたことが判明しました。 KDDIからは、本日までに自主的に是正するという報告を受けておりますので、担当課から同社に対して口頭で、再発をしないように伝えました。
NTTドコモが昨日、新料金を発表しています。この新料金プランにつきましては、2年経過後に違約金なく解約できるコースの新設や、長期利用割引の拡充を行うなど、利用者の多様なニーズに応えて、長期利用者の負担を一定程度軽減するものでございますので、歓迎したいと存じます。
各社には、引き続き、端末購入補助の適正化に取組んでいただくとともに、より多くの利用者がメリットを実感できるように、料金プランの見直しを進めていただきたいと思います。
<熊本県熊本地方を震源とする地震に係る被害状況(2)>
問: 日本テレビです。細かい数字の確認で恐縮ですけれども、大臣、消防の関係の展開、569人とおっしゃったのは、県外からの応援の方という見方でよろしいでしょうか。
答: 消防の応援ですね。569名です。要請をしました各県全て出していただきまして、岡山県、広島県、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、宮崎県、鹿児島県、高知県から148隊569名ということでございます。
問: その下でおっしゃった、4時現在の782人というのが。
答: 地元消防機関でございます。
問: 26隊92人とおっしゃったのは、これは。
答: (事務方)それは、県内の消防の中で所管を越えて、いわゆる県内で応援に回った隊員の人数になっております。
問: これは782人の内数になりますか。
答: (事務方)おっしゃるとおりです。
問: もう1つ、恐縮ですけれども、郵便の方のけが人21人というのは、公務中のけがという理解でよろしいでしょうか。
答: 夜間でございますので、自宅でのおけがと聞いております。
<放送番組の政治的公平性>
問: IWJと申します。地震のことではないのですが、大臣、2月8日に発言された政治的公平性についての御発言ですけれども、安倍総理が4月17日(日)、フジテレビのバラエティ番組、「ワイドナショー」でしょうかね。出演されるということで、これはですね、今、国会では、北海道補選の選挙期間中に政府与党のリーダーだけを出演させて、ポジティブキャンペーンをするということだと思うのですが、これは大臣の基準といいますか、政治的公平性の基準からすると、公平と言えるのでしょうか。
答: 私は、総理が補選の期間中にテレビに出られるということは聞いておりません。ただ、一般的にこれまで、様々な選挙の折りに放送がございましたが、シリーズ的に各党の党首の方、また、幹部の方を順番に出演させたり、そういった形で対応をいただいていると存じます。大方の場合はそうだろうと思います。
問: 例えば、昨年9月4日でしたけれども、読売テレビの「ライブミヤネ屋」でしょうか。こちらに安倍総理が出演しまして、あの時は安保法制でしたけれども、賛成意見だけを流したと。今回、例えば2016年の、この新春ですね、1月1日にはフジテレビの「新春オールスター対抗歌合戦」でしょうか。高市大臣自身、あるいは、甘利大臣、当時の大臣が出演されたということで、野党議員は全く出演していませんでした。こういった場合、政治的公平性を欠くとは言えないでしょうか。
答: 放送法4条、政治的公平であったり、番組については、正確な報道していただく等の規定ですが、これらは1つの番組のみで判断しない、放送全体として判断するということが基本でございます。また、放送事業者が、自主自律的に判断をいただくということでございます。
大変極端な場合、1つの番組のみでも政治的な公平性が担保されていないというふうに見るというのは、放送全体を見るというのは、1つ1つの番組の集合体を見るわけですから、1つずつ見る時にどう判断するかということについては、先般、政府統一見解で出させていたただいたとおりです。
選挙期間中などに、特定の政党の候補者のことを繰り返し報道し、他の候補者に対して著しい不公平な状況を生じさせるといったような極端なケースにおいては、これは1つ1つの番組を見て全体を判断するという場合にも、この番組というのは、公平に対応できていないという形で、見ていくことになるのだろうと思っております。
問: ということはですね、今大臣、存じ上げていないということでおっしゃいましたが、もし仮に4月17日にフジテレビの「ワイドナショー」に安倍総理が単独で出演して、これだけでも非常に影響力が大きいことだと思いますけれども、野党の議員は出ないと。一国の総理が出るということで、これは大臣、もし仮にそういうことがあった場合、政治的公平性を欠いているとは思いませんか。
答: 仮にという仮定のことにお答えできません。その番組が1回だけのものなのか、それとも、シリーズもので企画をされるのか、その放送局において、また、別の番組において違った対応があるのか、様々な対応があると思いますので、いま仮定の話にお答えすることはできません。
問: ありがとうございました。
答: はい、どうもお疲れ様でした。
皆様、おはようございます。
【熊本県熊本地方を震源とする地震に係る被害状況(1)】
まず、この度の熊本県熊本地方を震源とする地震により、お亡くなりになりました方々の御冥福をお祈り申し上げ、御遺族の方にお悔やみを申し上げます。また、被災された方々にも心からお見舞いを申し上げます。
総務省としましては、昨日の発災直後の21時33分に、私を本部長といたします「総務省非常災害対策本部」を設置し、23時42分に第1回本部会議を開催しました。その後も、省内で約300名の職員が夜を徹して対応をしてくれておりました。
災害状況につきましては、お配りしている被害報のとおり、現時点で甚大な被害が発生しておりまして、さらに的確な把握に全力を挙げております。
また、今朝5時半、消防庁から熊本県及び熊本市に対して、職員を2名ずつ計4名派遣しました。
昨夜、熊本県知事から緊急消防援助隊の派遣要請があり、消防庁長官から、高知県、福岡県、大分県、宮崎県、鹿児島県、佐賀県、長崎県、広島県、岡山県の各知事に対しまして、出動を要請しました。
本日午前8時30分現在の緊急消防援助隊の活動状況は、ヘリコプター3機を含む、総計148隊569人となっております。
また、本日午前4時現在、地元消防機関は熊本県内12消防本部の消防職員228隊782人、及び消防団員の方々1,600人以上が活動中です。
このうち、消防本部の管内を越えた県内応援としては、消防職員26隊92名が活動中です。
消防の活動を中心として、人命の救助と被害の拡大防止を最優先として全力を挙げて取り組むこととし、私から消防庁長官に対して、的確な状況把握と緊急消防援助隊の出動を含めた、万全な対応を指示いたしました。
また、携帯電話、PHS基地局の停波につきましては、本日午前7時半時点で、熊本県内において105局となっていますが、現在、事業者が復旧作業に取り組んでいるところです。なお、固定電話につきましては、特段の被害状況はございません。
加えて、救急や応急復旧のための通信確保に向けまして、総務省九州総合通信局において対策本部を設置し、益城町からの要請に基づきまして移動電源車を派遣するなど、県や事業者との連携体制を構築しております。
更に、携帯電話事業者3社は、通常は有料で提供しています公衆無線LANサービスの無料開放を開始してくださっています。また、避難所へのマルチチャージャー、充電器でございますが、配送、また、衛星携帯電話配送中ということで御協力をいただいております。
本日は午前8時45分から、「総務省非常災害対策本部」の第2回会議を開催し、省内で最新の情報を共有するとともに、私からは、明るい時間帯に被災者の救出に全力を挙げること、避難先の安全と安心についても十分確保するよう、必要な支援を行うこと、また、通信放送の被害に対しては、関係事業者に対して早期復旧に努めるよう要請するとともに、必要な支援を行うこと。
財政部局に対しましては、財政的な支援の検討に着手すること。また、官邸ほか、関係機関と情報共有を図ることなどを指示いたしました。
なお、NHK、民放、コミュニティFMは、すべて受信可能と聞いております。CATVについても、連盟加盟者に関しましては、現時点では被害の報告はございません。FM臨時災害放送局の開設申請がございました場合には、迅速に対応を行います。
なお、郵政関係では、軽傷ではございますが、けが人が21名、4つの郵便局において、停電や建物被害が確認されています。また、九州自動車道が通行止めになっておりますので、郵便物の一定程度の遅れというものはあるかと存じます。
引き続き、内閣などの関係機関、被災県、地元消防機関及び関係事業者との連絡を密にし、職員と共に適切に対応してまいりたいと存じます。
私からは、以上でございます。
〔質疑応答〕
<端末購入補助の適正化の進捗と新たな料金体系に向けた動き>
問: 幹事社から代表質問、1点だけですけれども、スマホの是正の話なのですが、ソフトバンクがスマートフォン端末の実質0円以下となるような販売を、15日まででやめる方針を示しました。また、NTTドコモもスマートフォン端末の2年縛りの契約形態の改善や、長期利用者向けの月額利用料の割引制度を拡充することを発表しています。
端末購入補助の適正化の進捗について、及び新たな料金体系などの動きについて、大臣の受け止めや期待を改めてお願いします。
答: ソフトバンクにおかれましては、MNPの場合に多くの機種で実質0円以下となる行き過ぎた端末購入補助がございまして、これについては、4月5日に是正の要請をしまして、これに応じて本日で終了するということを聞いております。
実質価格が数百円となるような端末購入補助については依然として残っており、4月5日の要請を踏まえ、NTTドコモ及びソフトバンクには、速やかに是正を行っていただきたいと存じます。
また、4月5日付けで各社に報告を求めた販売奨励金の状況については、精査した結果、KDDIにおいて、端末販売を条件とする販売奨励金を含めると、端末価格が実質0円になるケースが発生していたことが判明しました。 KDDIからは、本日までに自主的に是正するという報告を受けておりますので、担当課から同社に対して口頭で、再発をしないように伝えました。
NTTドコモが昨日、新料金を発表しています。この新料金プランにつきましては、2年経過後に違約金なく解約できるコースの新設や、長期利用割引の拡充を行うなど、利用者の多様なニーズに応えて、長期利用者の負担を一定程度軽減するものでございますので、歓迎したいと存じます。
各社には、引き続き、端末購入補助の適正化に取組んでいただくとともに、より多くの利用者がメリットを実感できるように、料金プランの見直しを進めていただきたいと思います。
<熊本県熊本地方を震源とする地震に係る被害状況(2)>
問: 日本テレビです。細かい数字の確認で恐縮ですけれども、大臣、消防の関係の展開、569人とおっしゃったのは、県外からの応援の方という見方でよろしいでしょうか。
答: 消防の応援ですね。569名です。要請をしました各県全て出していただきまして、岡山県、広島県、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、宮崎県、鹿児島県、高知県から148隊569名ということでございます。
問: その下でおっしゃった、4時現在の782人というのが。
答: 地元消防機関でございます。
問: 26隊92人とおっしゃったのは、これは。
答: (事務方)それは、県内の消防の中で所管を越えて、いわゆる県内で応援に回った隊員の人数になっております。
問: これは782人の内数になりますか。
答: (事務方)おっしゃるとおりです。
問: もう1つ、恐縮ですけれども、郵便の方のけが人21人というのは、公務中のけがという理解でよろしいでしょうか。
答: 夜間でございますので、自宅でのおけがと聞いております。
<放送番組の政治的公平性>
問: IWJと申します。地震のことではないのですが、大臣、2月8日に発言された政治的公平性についての御発言ですけれども、安倍総理が4月17日(日)、フジテレビのバラエティ番組、「ワイドナショー」でしょうかね。出演されるということで、これはですね、今、国会では、北海道補選の選挙期間中に政府与党のリーダーだけを出演させて、ポジティブキャンペーンをするということだと思うのですが、これは大臣の基準といいますか、政治的公平性の基準からすると、公平と言えるのでしょうか。
答: 私は、総理が補選の期間中にテレビに出られるということは聞いておりません。ただ、一般的にこれまで、様々な選挙の折りに放送がございましたが、シリーズ的に各党の党首の方、また、幹部の方を順番に出演させたり、そういった形で対応をいただいていると存じます。大方の場合はそうだろうと思います。
問: 例えば、昨年9月4日でしたけれども、読売テレビの「ライブミヤネ屋」でしょうか。こちらに安倍総理が出演しまして、あの時は安保法制でしたけれども、賛成意見だけを流したと。今回、例えば2016年の、この新春ですね、1月1日にはフジテレビの「新春オールスター対抗歌合戦」でしょうか。高市大臣自身、あるいは、甘利大臣、当時の大臣が出演されたということで、野党議員は全く出演していませんでした。こういった場合、政治的公平性を欠くとは言えないでしょうか。
答: 放送法4条、政治的公平であったり、番組については、正確な報道していただく等の規定ですが、これらは1つの番組のみで判断しない、放送全体として判断するということが基本でございます。また、放送事業者が、自主自律的に判断をいただくということでございます。
大変極端な場合、1つの番組のみでも政治的な公平性が担保されていないというふうに見るというのは、放送全体を見るというのは、1つ1つの番組の集合体を見るわけですから、1つずつ見る時にどう判断するかということについては、先般、政府統一見解で出させていたただいたとおりです。
選挙期間中などに、特定の政党の候補者のことを繰り返し報道し、他の候補者に対して著しい不公平な状況を生じさせるといったような極端なケースにおいては、これは1つ1つの番組を見て全体を判断するという場合にも、この番組というのは、公平に対応できていないという形で、見ていくことになるのだろうと思っております。
問: ということはですね、今大臣、存じ上げていないということでおっしゃいましたが、もし仮に4月17日にフジテレビの「ワイドナショー」に安倍総理が単独で出演して、これだけでも非常に影響力が大きいことだと思いますけれども、野党の議員は出ないと。一国の総理が出るということで、これは大臣、もし仮にそういうことがあった場合、政治的公平性を欠いているとは思いませんか。
答: 仮にという仮定のことにお答えできません。その番組が1回だけのものなのか、それとも、シリーズもので企画をされるのか、その放送局において、また、別の番組において違った対応があるのか、様々な対応があると思いますので、いま仮定の話にお答えすることはできません。
問: ありがとうございました。
答: はい、どうもお疲れ様でした。