「記念撮影」批判にゾッ
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テレビ番組で「今年話題になったCM」が紹介されていて、その中で自由党が6月の 総選挙前に流していたテレビ広告が取り上げられていました。小沢党首がボカッと殴 られながら歩いているやつです。インパクトの強い優秀な作品です。
総選挙前に自民党本部で開かれた広報本部会議には私も副本部長として参加していましたが、「森 総理は評判悪いから、総裁を前面に出すテレビ広告はやめよう」との声が圧倒的だっ たので、無難な企画案が通ったのでありました。
いっそのこと来夏の参議院選挙の 自民党広告は「ブラック・パロディー路線」で攻めるのはどうやろか。例えば、森総 理が無邪気な笑顔で登場して「皆さん、もうしばらく私で楽しみませんか?」なあん てね!
こんなアホなことを考えてしまう程、最近の森総理はマスコミのおもちゃに されていると思います。
週刊現代にまた出てしまいました!「森首相のクビが飛ぶ 暴力団関係者との問題写 真」という記事で、元右翼団体幹部であり暴力団関係者でも あるという男性(記事ではA氏)と森総理のツーショット写 真が掲載されていまし た 。
このA氏と総理の写真はフォーカス編集部も早くから入手していたそうです。 編集部の知人は「ウチが入手していながら掲載しなかったのには理由があるのです」 と言っていました。
フォーカスは、A氏に直接取材をしたそうです。
すると、A氏 は懲役刑の刑期を終えて出所した後、すっかり更正して、右翼や暴力団と無関係の人 間として真面目に働いていることが分かったというのです。確かに、罪を償なった人 を犯罪者の様に取り上げることは、人権上、更正保護上の問題があるのでしょう。
更にA氏は「私はカメラを持ち歩いて有名人と写真を撮るのが趣味なのです。色々な パーティー会場に行って何十人もの政治家と写真を撮りました。森さんともこの日が 初対面でした。私が友人に頼まれて写真を渡したことで森さんに迷惑がかかるのな ら、申し訳ない」と言われたそうです。
結局、フォーカス編集部では、そういう事 情なら森さんも不可抗力であるし、掲載する意味が無いと判断して出さなかったとい うことでした。
日本のメディア情報が瞬時にして世界中を駆け巡る昨今、「一国の 総理が暴力団と癒着している」とのイメージは、大きく国益を損なうものです。マス コミに自重を求めるのは「言論と表現の自由」を定めた憲法違反なのだそうですが、 どうしたらいいんやろう?
夜のニュース番組でも、「大物政治家が誰とでも写真を 撮るなんて、危機管理がなっていませんねえ」と総理を批判するコメントをされてい ましたが、これを聞いてゾッとした政治家は私だけではないと思う。
毎週毎週、多 くの団体行事や同僚議員のパーティーに出席して、頼まれるままに初対面 の方と記念 写真撮ってるもの。まさか「一緒に写真撮って下さい」と寄ってこられた方に「名刺 と履歴書見せて下さい」とは言えんものなあ…。