自治大学校で学ぶ地方自治体の幹部候補生
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いよいよ来週月曜日(9月26日)には、秋の臨時国会が召集されます。
6月の通常国会閉会後は、7月10日投票の参議院議員選挙があり、8月冒頭の臨時国会、内閣改造、補正予算案の編成、8月末の概算要求、秋の臨時国会に提出する法律案の準備…と、慌ただしく過ぎた夏でした。
国会会期中には、衆参両院での国会答弁に追われますので、内閣としての会議は早朝に、役所の会議や決裁は夕刻以降に対応することで精一杯ですが、閉会中は、新規政策の仕込みをしたり、総務省の所管分野で解決するべき課題への対応方法を検討したり、総務省の関連施設を訪問したりすることが可能です。
去る9月8日には、昨年に続き、立川の自治大学校を訪問してきました。
自治大学校は、地方公務員に高度の研修を行う中央研修機関として、昭和28年10月に創立されました。
都道府県や市の中堅幹部や、将来の中枢幹部を目指す方々が、政策形成能力や行政経営能力を磨く為に、寄宿舎で生活しながら頑張っておられます。
平成27年度末時点で、卒業生は約6万600人に上るということです。
研修期間が5ヶ月にも及ぶ長期の第1部課程と、女性幹部候補生に対する特別課程(3ヶ月半のe-ラーニングと1ヶ月の宿泊研修)を視察しましたが、研修生の皆様の意欲や熱意を直に感じることができ、大変有意義でした。
私が伺った日、第1部課程では、男性研修生チームが「子育てに父親の力を」という政策提言をしておられました。
子育てのしやすい社会、女性が活躍できる社会を実現する為に、男性の育児参加を促す具体的な施策の提言でした。
また、特別課程では、「女性の視点から見た自治体における働き方改革」というテーマで、女性研修生達の意見発表を伺い、意見交換をさせていただきました。
浜松市と民間企業で女性活躍支援ネットワークを立ち上げた事例や、「復帰計画」として職員の出産前後の業務を職場側が調整した青森県の事例など、一緒に学ばせていただきました。
女性幹部候補生の皆様の豊かな知識とパワーに接し、私も良い刺激をいただけました。
全国各地から集まって、同じ釜の飯を食って、厳しい研修に耐えてこられた幹部候補生の皆様が、それぞれの地元自治体に戻ってからも、自治大学校同期のネットワークを大切になさって、困難に直面した時には連絡を取り合い、知恵を出し合いながら課題を解決し、暮らしやすい地域を創って下さることを期待申し上げています。