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ダボス会議

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 1月20日から4日間、世界各国の政財界のリーダーが集まる世界経済フォーラムの年次総会、通称「ダボス会議」が、スイスで開催されています。

 今年のメインテーマは、「第4次産業革命」です。

 「4次ではなく3次だ」と言う方もおられ、定義は幾つかあります。
 ただ、間違いなく言えるのは、様々なモノがネットワークで繋がり、様々なデータが分析・活用され、産業や生活が大きく変わるということです。

 しかも、それは「遠い未来のどこかの話」ではなく、「我が町、我が家」で実際に目にしたり利用したりする機会が増えてきます。

 例えば、総務省が推進しているもので挙げますと、多言語音声翻訳アプリの「VoiceTra」があります。
 翻訳精度が高く、使い方が簡単で、大変評判が良いのですが、このアプリは、ネットワーク経由で翻訳AI(人口知能)に繋がっています。
 そして、このAIは、翻訳データを蓄積して年々賢くなっているのです。

 ダボス会議では、自動運転やドローンなど様々な可能性が取り上げられる一方、社会的リスクについても注目が集まっています。

 「AIやロボットが雇用を奪うのではないか」、「ビッグデータ解析が個人情報を侵害するのではないか」、「セキュリティは大丈夫か」。
 これらの懸念については、スピーディかつ深い検討が必要です。

 そこで、昨年9月に、総務大臣として、情報通信審議会に「IoT/ビッグデータ時代に向けた情報通信政策のあり方」を諮問させていただき、IoT政策委員会が立ち上がりました。
 昨年末には、第1次の中間取りまとめを頂いています。

 また、昨年10月には、総務省と経済産業省が連携し、産学官共同の「IoT推進コンソーシアム」が発足しています。
 セキュリティやデータ流通についての個別検討チームが、今月から動き出しました。

 ダボス会議で議論されているように、大きな変化は社会的な不安を引き起こします。

 しかし、未来は、選択し、みんなで作っていくものです。

 IoT政策委員会やIoT推進コンソーシアムには、様々な方に参加していただいており、その数は増えています。
 より良い未来を創る為に、積極的に投資をしていく。そのような共通の意識が生まれつつあります。

 検討の成果として、3月末には、地域の経済や雇用につながる事業化プランや、その為に必要な制度が明らかになります。
 それらの結果も踏まえて、4月末にG7香川・高松情報通信大臣会合で、グローバルのルールづくりや課題解決に向けた国際連携、国際協力などについて話し合う予定です。

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