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雇用・消費・世帯収入の現状

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 一昨日(10月2日)の閣議後大臣記者会見では、総務省統計局による8月の「労働力調査」と「家計調査」の結果を公表しました。


 「労働力調査」では、完全失業率(季節調整値)は3.4%でした。


 前月に比べて0.1ポイント上昇したのですが、これは、「自発的な離職」によって完全失業者数が増加したことによるものでした。
 ちなみに8月の「自発的な離職」は、前月に比べ4万人増加していました。


 厚生労働省が発表した「有効求人倍率」は改善を続けていますので、「より良い仕事を探す為」など「自己都合による離職」が増えたことが分かります。

就業者数は6379万人と、1年前に比べて16万人増加し、9か月連続の増加でした。


そのうち、女性は28万人増加し、35ヶ月連続の増加です。また、15~64歳の就業率(男女計)は73.3%と過去2番目に高い水準でした。


 雇用形態別に見ますと、「正規雇用」は1年前に比べ24万人増加し、9ヶ月連続の増加。「非正規雇用」も24万人増加し、6か月連続の増加でした。


 よって、雇用情勢については、改善傾向で推移していると思います。


 次に、「家計調査」では、8月の「2人以上の世帯の消費支出」は、前年の同じ月に比べ実質2.9%の増加となりました。


 高額で購入頻度が低い「住宅のリフォーム」や「自動車購入」などを除いた消費支出では、前年の同じ月に比べ実質1.9%の増加でした。


 8月上旬の猛暑の影響によりエアコンを含む「家庭用耐久財」が増加したことに加え、国内パック旅行費を含む「教養娯楽サービス」や「外食」などが増加していました。


 季節調整値で前月からの動きを見ますと、前月比は実質2.5%の増加。「消費支出(除く住居等)」で見ますと、前月比実質1.5%の増加でした。

よって、消費についても、緩やかな回復の動きが見られます。


 また、「家計調査」では、8月の「2人以上の世帯のうち勤労者世帯の実収入」が、前年の同じ月に比べ名目2.5%の増加、実質2.2%の増加となっていました。
 名目での増加は9ヶ月連続、実質での増加は5ヶ月連続です。


 諸外国の景気動向など外的要因による影響等から日本経済の先行きを悲観する声もありますが、私達は、日本と日本人の底力を信じて、産学官の総力を結集してイノベーションを起こし、持続的成長への道筋を確かなものとする為に力を尽くすのみだと思っています。
 

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