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地方税収の増収

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 去る7月9日(木)に公表した平成26年度の地方税収入決算見込額は、36.0兆円となりました。

 企業収益の増による地方法人2税の増(+0.7兆円、+13.6%)や、消費税率8%への引上げ等による地方消費税の増(+0.5兆円、+17.2%)等により、平成25年度決算からは1.3兆円の増となりました。

 都道府県別に見ましても、地方法人2税を中心に税収が回復しており、全ての都道府県の都道府県税計が増収となっています。
 また、地方法人2税は、3大都市圏とその他の地域で同様の伸びとなっています。

 各都道府県の平成27年度一般会計当初予算によりますと、暫定予算であった福岡県を除き、全ての都道府県で地方税収が前年度を上回ると見込んでいます。

 特に、地方法人2税については、最も対前年度伸び率が大きい島根県の32.4%をはじめ、33の道府県で2桁増を見込んでいるところです。
 これらは、平成26年度の企業業績が好調であったこと等を受けて、各団体で税収を見込んだ結果であると考えられます。

 国税を見ますと、補正後予算額に比して、決算見込額は約2.2兆円上回っています。主に所得税(9,732億円)、法人税(5,186億円)、消費税(6,900億円)によるものと聞いています。

 国税による上振れは「平成26年度下半期の給与所得等の増」「平成26年度3月決算法人の好収益」が大きいのですが、これらは地方税においては平成27年度の税収分となる仕組みですので、地方税収増については今後も期待が持てそうです。

 私は、「ローカル・アベノミクス」の効果は、着実に発現しつつあると認識しています。

 財政健全化を実現する為には、地方公会計の見える化を進め、仕事の生産性を上げ、無駄な支出を省く取組みも必要ですが、「地方からGDPを押し上げる」くらいの気概を持って収入を増やす取組みも重要です。

 総務省では、今後更に「地域経済好循環推進プロジェクト」などの取組みを加速化させ、地方税収の増収を実現してまいりたいと思います。

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