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石川県で出会った地方創生のキーマン

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 1週間が過ぎるのは早いものですね。先週の土曜日と日曜日には、石川県の能登半島に出張していました。

 それぞれの地域で、地方創生のキーマンと呼べる素晴らしい方々とお会いをして、意見交換をさせていただきました。

 総務省が主催する「ふるさとづくり大賞」で、昨年11月に「平成26年度ふるさとづくり総理大臣賞」を受賞された株式会社 鹿渡島定置(かどしまていち)の酒井社長と懇談できたことは、とても嬉しいことでした。

 同社では、魚の鮮度を長く維持することができる「神経締め」等の先進的な技術の導入、これまでは体で覚えるしかなかった漁業の作業をマニュアル化することによる新入社員が仕事を覚えやすい環境作り、実力主義で若いリーダーを積極的に登用する人事システム、加工食品の開発やネット販売など6次産業化などに積極的に取り組まれています。
 若い社員が多く、非常に活気のある会社だと感じました。

 白米千枚田(しろよねせんまいだ)も視察しました。海岸の急傾斜地が見事な棚田になっています。

 「白米千枚田愛耕会」の堂前代表と懇談させていただきました。
 ここでは、棚田のオーナー制を導入しています。地元の方々のご尽力によって棚田の維持管理をするとともに、都市部に住むオーナーの方々も農作業に来ておられ、都市との交流拡大につながっています。
 地方への新たな人の流れを生み出すという考えに資するものだと感じました。

 そして、石川県と言えば輪島塗。大崎漆器店を訪問させていただきました。

 そこで働いておられる職人さんの作業を見学させていただくとともに、輪島塗に関係がある女性達で構成されている「彩漆会(さいしつかい)」の方々と懇談をし、輪島塗の普及活動などについてお話を伺えました。
 彼女たちは、小学校の給食を輪島塗の食器で食べてもらう試みや東京でのPRにも力を入れておられます。
 子供の頃から輪島塗の食器に馴染むことは、将来のユーザーを育てることにもなります。 
 また、私自身も、上等の漆器は手入れが大変だというイメージがありましたが、普段の食卓で気軽に使え、他の食器と同じように洗えばいいものだと教えていただき、出張から戻るなり、大切に仕舞い込んでいた漆器の御椀を食器棚に移し、今週からは普段使いを楽しんでいます。

 更に、石川県各地で活動しておられる「地域おこし協力隊」の6名の方々と意見交換をする機会も持てました。

 外の者の視点でそれぞれの地域を見て、その地域の良さも課題も見い出しながら、地元の方々と一緒に地域を盛り上げていこうという、気概にあふれたお話を伺いました。
 新規の取組みを行う上では、苦労も悩みも多いことと思いますが、若い力と情熱で乗り切り、立派な成果を見せて下さることを期待しています。

 石川県知事と県議会議長との意見交換では、北陸新幹線整備に伴う「並行在来線への支援措置の充実」及び「本社機能の移転についての支援」に関する要望がありました。

 並行在来線は、地域住民の日常生活を支える交通手段であるとともに、全国的な貨物鉄道の広域ネットワークの一部を担っているなど、重要な公共的役割を果たしていると認識しています。
 平成25年度から並行在来線を含む地域鉄道支援に対する地方財政措置等を講じているところです。引き続きこれらの措置を講じてまいりたい旨を申し上げました。

 また、本社機能の移転については、石川県の取組みは先駆的であり、むしろ石川県から各地に発信していただきたいと考えています。
 これは内閣府の所管ですが、「改正地域再生法」による「企業移転税制」も積極的に活用いただきたいことを申し上げました。

 仕事以外で嬉しかったことは、短時間ではありましたが昼食に念願だった「福寿司」の御寿司を食べに行けたことでした。
 御寿司の味は最高でしたし、大将も奥様も愉快で素敵な方でした。
 おまけに、大相撲の遠藤関の御祖父様がご近所に住んでおられて、店内でお会いすることができました。御祖父様から渡された「遠藤関後援会」の団扇を、その後の視察先ではテレビカメラに映るように使ったことは言うまでもありません。

 石川県でお目にかかった多くの方々から「元気」をいただき、概算要求に向けた政策立案のヒントもいただき、感謝申し上げております。

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