慌ただしく過ぎた夏と新たな職務
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この連休中は、各地で敬老会やスポーツ・イベントが開催され、「早くも秋が来たんだなあ…」と感じました。
あと2週間で秋の臨時国会が召集されますが、今年の夏は瞬く間に過ぎていった感があります。
1月から続いていた通常国会は6月22日に閉会したのですが、今年は閉会中の党務がやたら多かった気がします。
通常国会閉会直後の6月24日に『骨太の方針』と『日本再興戦略改訂版』の党議決定があり、7月1日には『国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について』の党議決定の手続きがありましたから、自民党内の政調審議会や総務会、自公の与党政策責任者会議などへの対応が続きました。
そして、夏は来年度予算案の編成に向けた重要な時期でした。
7月24日に『概算要求基準(予算要求シーリング)』の党議決定をするために、7月22日から24日にかけて政調全体会議や政調審議会を開催しました。
8月に入ってからは、8月末の『概算要求』に向けて、各地から知事や市町村長や地方議員の方々、各種団体役員の方々が予算や税制の要望書を持って次々に政調会長室に来訪されましたので、かなり厳しい日程でした。
政調会の各部会長も、早朝から会議が続いて大変だったと思いますが、皆さん頑張って下さいました。
お盆には1日だけ亡父のお墓参りと法事の為に奈良県に日帰りすることができましたが、その時期には各地で台風や集中豪雨による被害が相次いでおり、残りの日は東京に詰めていました。
イラク情勢の悪化による原油価格対策や航路状況確認のヒアリング、広島市で発生した土砂災害を受けての党災害対策本部の開催、慰安婦問題に関する官房長官申し入れ、概算要求締め切り日前日の政調審議会開催など、アッと言う間に8月が過ぎました。
9月3日に党役員人事があるということでしたので、9月1日と2日には、会議や来客の合間を縫って、政調会長室の書類片付けと拭き掃除に励みました。
後任の政調会長がすぐに書類や私物を入れられるように、デスクの引き出しの中や棚、ソファーやテレビの裏側まで、固く絞ったタオルと乾いたタオルで念入りに2度拭き。
自分が政調会長室を使っている間には見たことが無いほど美しくなった状態に、少々感動しながら自己満足(元々、片付けられない女なので…)。
拭き掃除と政調会職員への御礼挨拶などを終えた2日の午後遅くに、官邸から私が入閣する予定との連絡(役職は不明)を受け、その後の数時間は悲惨でした。
しばらく美容院にも行っていなかったのでハネまくっていた髪を切りに行き、春先から行きそびれていた歯医者さんに行き、太ってしまった為に古いドレスが入らなくなっていることに気付き、閉店間際のお店に駆け込んで「とにかくサイズが合うドレス」を探していただき(1点しか選択肢はありませんでした。痩せなきゃなぁ)等々…。
前夜にバタバタしたものの、第1次安倍内閣の時には当日まで入閣を知らされず、官邸への呼び込みが始まってから大パニックになったことを思い出すと、女性としては前日の通知は有難いことでした。
それでも相変わらず困ったことは、組閣当日まで担当する職名が分からないこと。
分野によっては組閣直後の記者会見で表明したい政策もありますし、実行していく施策の優先順位や記者さんからの質問への回答ぶりも前もって考えておきたいものです。
結局、翌9月3日には、全く予想も出来なかった総務大臣の職を拝命し、驚きました。
それでも、1年8ヶ月余り政調会長を務めさせていただいた間、多くの地方自治体から予算や税制等のご要望を拝聴していましたから、地域ごとの多様な課題やインフラの整備状況に関して相当程度の情報が頭に入っていることは幸いだと思いました。
新米の総務大臣としては、主に「ローカル・アベノミクスの成功を目指した諸施策の展開」「情報通信技術を活用した防災力強化・地域産業振興・行政の効率化」「日本式郵便システムや地デジ等の海外展開」「消防・救急体制の充実」「対外情報発信力の強化」などに力を入れて働かせていただこうと思っています。
今年は災害が多く、多くの方々が犠牲になり(避難誘導中の消防職員も亡くなりました)、大変な夏でしたが、9月に入ってからも、先週には北海道などが豪雨に見舞われました。
現在は消防行政を担当する立場でもあり、緊張感を持って迅速な初動と安全な国創りに取り組んでまいります。