予算委員会質疑報告 ①:安倍総理のロシア出張の成果
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2月10日から「平成26年度予算案」を審議中の衆議院予算委員会では、本日(2月27日)に集中審議を行いました。
与党としては、何とか今月中に衆議院で可決して参議院に送付し、参議院に於ける審議を経て、年度内(3月中)に成立させたいと願っています。
日本の競争力強化や社会保障の充実に資する諸政策が、26年度冒頭の4月からしっかりと実行されることが必要だからです。
私は、予算委員会初日の2月10日に質疑時間をいただきました。遅い御報告になりましたが、項目別に分けて、順次、質疑と答弁をご紹介致します。
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【2月10日 予算委員会質疑報告①:安倍総理のロシア出張の成果】
○高市委員
皆様、おはようございます。自民党の高市早苗でございます。
本日、貴重な質問時間を賜りました委員長を初め理事の皆様、そして同僚議員の先生方に心から感謝を申し上げます。
さて、安倍総理におかれましては、この週末、大変過密な日程の中、ロシアに出張され、昨夜帰国されたばかりだと存じます。時差もあって、大変お疲れのことだと思います。
今回は、中国の習近平国家主席がかなり早目にソチ入りをされまして、6日木曜日には中ロ首脳会談が行われました。
ですから、私も、可能なことであれば安倍総理ももっと早くロシアに行かれて、この貴重な外交の機会を存分に生かしていただきたいなと願っておりました。
しかしながら、先週7日金曜日、安倍総理は参議院の予算審議に誠実に対応され、その後、北方領土返還要求全国大会にもしっかりと出席をされた後に日ロ首脳会談に臨まれました。
私は、この安倍総理の行動は北方領土問題解決に向けての非常に強い決意を秘めたものであり、また、何よりもこの時期にロシアを訪問されたということの意義は国益上大変大きいと思っております。
この後、鴨下一郎委員からも詳しくお問いかけがあるかと思いますので、今回のロシア訪問で最も大きな成果は何だったのか、お伺いいたします。
○安倍内閣総理大臣
今回、ソチ・オリンピック開会式に出席をいたしまして、翌8日にプーチン大統領と5回目の首脳会談を行いました。
首脳会談の場所に参りますと、これは大統領公邸でございますが、プーチン大統領が秋田県知事からプレゼントされた秋田犬とともに迎えていただいたわけでありまして、私はちょっとなでたんですが、なでたら、この犬はかむから気をつけた方がいいというふうに言われたりもいたしましたが、会談とそして昼食をともにいたしまして、2時間以上にわたってじっくりと意見交換を行いました。
非常に和やかな雰囲気の中におきましてプーチン大統領との間の個人的な信頼関係を一層強化することができた、こう思います。プーチン大統領からも私に対して、オリンピック開会式出席に対する謝意が示されたところでございます。
首脳会談では、本年6月に予定されているG8ソチ・サミットの機会に再び首脳会談を行うこと、そして、プーチン大統領の訪日を秋に実施することで合意いたしました。
平和条約締結問題についても、先般の次官級協議及び日ロ外相会談でのやりとりを踏まえつつ率直な意見交換を行い、引き続き議論を重ねていくことで一致をいたしました。
また、エネルギーを含む経済安全保障、日ロ武道交流年を含むスポーツ、人的交流等、幅広い分野での日ロ協力をさらに進展させることを確認しました。
また、国際場裏においても、中央アジアにおける国境管理や薬物対策について日ロ協力を検討していくことで一致をしたところでございまして、まずは、両国の首脳の信頼関係をしっかりとしたものにしていく中において、両国の国民の交流そして経済関係を深めていく中において、私たちの悲願である平和条約、北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するというこの最終的な結果を得るべく、歴史的な使命を果たしていくべく全力を尽くしていきたい、こう思っているところでございます。
○高市委員
ありがとうございます。
これからの強力な対ロ外交推進に向けて御期待を申し上げます。
☆以下、予算委員会質疑報告②に続く。