早くも大晦日。年末の仕事を振り返って
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早くも大晦日。多くのご家庭では、大掃除や買い物など新年を迎える準備で慌ただしくお過ごしのことと存じます。
寒い中で連日の年末夜警を続けて下さった各地の消防士や消防団の皆様、年末警戒中の警察官の皆様、医療・福祉の現場や除雪作業で頑張って下さっている皆様など、お仕事中の方々も多いと思います。心から敬意を表し、感謝を申し上げます。
私にとりましては、極度の睡眠不足で体が悲鳴を上げるほどハードだった12月でした。
若い頃には徹夜が続いても平気でしたが、52歳の現在では体力の衰えと肌の回復力の遅さを痛感してしまいます(それにしても、7歳年上の安倍首相は余りにも元気だ…)。
自民党政調会では、11月21日に開催した「政調審議会・部会長合同会議」を皮切りに、12月21日の「政調審議会」まで、税制や予算関連の作業に追われました。
先ずは、「経済対策」の策定と「平成25年度補正予算案」の編成(来年4月からの消費税率アップによる景気の腰折れを回避する為の対策)。
続けて、「平成26年度税制改正大綱」の策定、「平成26年度予算編成基本方針」の策定、「平成26年度当初予算案」の編成。
政調会では、早朝から深夜まで多くの議員が頑張って下さいました。お蔭で、中長期的な国家像を見据えた良い税制改正案と予算案が出来上がりました。
これらは、来年の通常国会に提出されます。
更に、12月には「国家安全保障戦略」「防衛大綱」「中期防衛計画」の党内審査・与党内協議(自公)も重なりましたので、安全保障調査会や国防部会の議員たちは、特に大変だったと思います。
そして、10月15日から12月8日まで開会されていた臨時国会では、通常国会からの継続案件も含めて、多くの必要な法律が成立しました。
成立した法律が30本、承認した条約が11本です。
連日の党内審査や他党との協議にご尽力いただいた政調会幹部の皆様には、感謝の気持ちで一杯です。
今夏の参議院選挙前の通常国会では、いわゆる「衆参ねじれ状態」でしたから、衆議院で可決した法律案も、参議院ではなかなか可決されませんでした。
通常国会で積み残しになっていた法律案には、自民党が昨年末の衆議院選挙の折にお示しした『政権公約2012』に記した重要案件が含まれていました。
在外邦人避難警護の為の「改正自衛隊法」、「海賊多発地域における日本船舶警護特措法」、生活保護の不正受給を防止して自立を支援するための「改正生活保護法」、「生活困窮者自立支援法」などが、ようやく臨時国会で成立し、嬉しく思っています。
また、安倍首相が「成長戦略実行国会」と位置付けていた臨時国会では、成長戦略を具現化する法律も多く成立しました。
「産業競争力強化法」、「国家戦略特別区域法」、「農地中間管理機構整備のための関連2法」、「改正電気事業法」、「改正薬事法・薬剤師法」です。
更に、臨時国会で承認した条約のうち、「投資協定」「社会保障協定」の7条約は、「投資家の権利保護」と「社会保障の2重加入・社会保険料掛け捨て解消」を内容とするものでした。
これらも、日本企業の対外投資環境を整備し、富を日本に還元できる形を作り、成長戦略を後押しする為には重要なものです。
とにかく「スピード感のある実行」が自公政権における成長戦略のポイントです。
6月に決めた『日本再興戦略』の文章だけでは意味はなく、法律にして実行に移さなければ経済成長にはつながりません。
その意味では、安倍首相が求めた「成長戦略実行国会」としての役割は果たせたと思っています。
そして、国民の将来の安心を確保する為に必要な「社会保障制度改革推進法」も成立しました。
国民の生命、領土・領海・領空を守る為に必要な「国家安全保障会議設置法」と「特定秘密保護法」も成立しました。
何と言っても、12月6日に衆議院で、翌7日未明に参議院で、「中国による防空識別圏設定に抗議し撤回を求める決議」が可決されたことは、高く評価できるものでした。
11月23日に中国が一方的な防空識別圏設定を行い、その直後に自民党政調会は中国に対する抗議・撤回決議を取りまとめ、駐日中国大使宛に送付しました。
その後、政調会からは「国会による毅然たる意思表明の必要性」を求めていたのですが、国会対策委員会や議院運営委員会の議員各位のご尽力によって、国会決議が実現しました。
昨年の安倍内閣発足前日の12月25日に政調会長に就任してから、今日で1年と1週間です。
時には不器用に頭をぶつけながら学び、多数の法案の審査や党政策の構築など地道な作業に明け暮れる日々ですが、来年も「自分流」でコツコツと懸命に働いてまいります。
皆様、今年も多くのお励ましや貴重なアドバイスを賜り、本当に有難うございました!
どうかお風邪など召されません様、十分にご自愛の上、良い新年をお迎え下さいね。