悲願だった「自衛隊法改正案」の審議入り
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平成22年に議員立法で提出したものの、昨年の解散で「審議未了・廃案」となってしまっていた「自衛隊法改正案」(自衛隊による在外邦人避難警護を可能とする内容)が、とうとう本日午後の衆議院本会議で審議入りしました。
今国会では、内閣提出法案となりました。小野寺防衛大臣が本会議場で趣旨説明をなさる姿に、感無量でした。
自民党内で起草作業をしていた約3年前は、朝鮮半島情勢の悪化から、主に韓国滞在中の日本人の避難を想定したものでした(韓国には、平成25年現在、約3万2800人もの日本人が在留しておられます)。
民主党政権下では審議されることもなく廃案になりましたが、私には「海外に滞在する日本人の生命を守る為に最善を尽くすことも、政府の重要な責務だ」という強い思いがあり、10年以上前にも「自衛隊法改正案」を独自で起草したことがありました。
今年1月には、アルジェリアで10名もの日本人が卑劣なテロによって尊い命を奪われ、その悲劇の結果として、国会内外でも法整備の必要性についての理解が深まりました。
政権を奪還し、政調会長に就任した直後でもあったことから、私は自民党の政調会に「在外邦人の安全確保に関する特命委員会」を設置し、中谷元衆議院議員に委員長就任をお願いしました。
そして、自民党と公明党の政調会長及び政調会長代理で組織する「与党政策責任者会議」の下にも「在外邦人の安全確保に関するプロジェクトチーム」を設置し、自民党案の文言を公明党と調整していただきながら「自衛隊法改正案」の再提出を目指してきました。
実力部隊を海外に出す法案であることから、本来は議員立法ではなく内閣提出法案であるべきだと考え、3月の衆議院予算委員会で質疑した折には、小野寺防衛大臣に対し、内閣から今国会に提出していただくようお願いしました。
困難な状況の中で提出に向けて頑張って下さった小野寺大臣、中谷元委員長はじめ自民党の特命委員会のメンバー、自公プロジェクトチームの皆様に、深く感謝をしています。
会期末に向けて国会日程はタイトですが、なんとか野党の皆様にも賛同していただき、今国会で成立しますように!