山中伸弥教授にノーベル賞。おめでとうございます!
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京都大学iPS細胞研究所長の山中伸弥教授が、ノーベル生理学・医学賞を受賞されることが決定。
日本中が歓喜に沸きました。日本人として、とても誇らしく嬉しいですね!
個人的には、大学の同窓生としても嬉しいですし、何より自民党の成長戦略構築にあたっては度々アドバイスをいただいておりましたので、早く政権を奪還して山中教授をはじめ多くの優秀な研究者の研究開発成果が早期に国民生活に還元されるよう、「絶え間なくイノベーションが起きる環境創り」を急ぎたいとの思いを強く致しました。
山中教授は、国力=不変力(国土、天然資源)+可変力(人口、経済力、科学技術力)だとして、科学技術力が日本の未来を左右する旨を訴えてこられました。
日本の研究環境の課題についても、多くの率直なご意見を伺いました。
山中教授のご指導を受け、私自身が再び政府の科学技術・イノベーション政策に関与できる立場になった折には何としても実行したいと考えている事項は、特に下記の点です。
①基礎研究から実用化までの期間、官民から十分な研究資金が提供される仕組み作り
②研究設備の戦略的整備
③研究支援人材配置の充実強化(事務員・技術員に加え、契約・知財・広報・コンピューターの専門家の配備)
④研究支援人材の地位向上
⑤大学教員評価システムの見直し(論文・獲得研究費だけではなく、特許申請も重視)
⑥英語教育の強化&研究者の海外派遣数増大
⑦世界の頭脳が集まる環境作り(研究環境+家族も含めた生活環境整備)
⑧戦略的国際標準化の推進
⑨研究開発成果の事業化・普及を阻む規制の改革
⑩総合科学技術会議の司令塔機能強化(組織再編・権限強化)
2月にご一緒しました折には、研究費確保の為にマラソンに出場される話も伺いました。
日本を代表する研究者が、研究と教育のお仕事に加えて、研究所全体の資金繰りにも苦悩しながら奔走しておられることに、政治家の1人として申し訳ない気持ちで一杯になりました。
民主党の事業仕分けは全く酷いものでしたが、自民党政権下でも、科学技術予算措置にあたって納税者の十分なご理解を得る為の努力が不足していたと思います。
前回選挙の折にも、私の選挙区では「イノベーションが身近な生活を変える」事例等を特集した広報物をお配りしたのですが、当時は殆ど関心を持ってはいただけませんでした。
再度、イノベーション政策の必要性と新政策案を訴える広報にも挑戦してみるつもりです。
山中教授の研究に対する真摯さと、驚くほどの謙虚さ、周囲に細やかな気遣いをされるお人柄には、脱帽です。
平素の手紙にも丁寧なお返事を書いて下さる山中教授ですから、時間はいくらあっても足りないことでしょう。
これからの山中教授は、益々ご多用になられることでしょうが、お体だけはお大事になさりながら、国家の為にも、難病に悩む世界中の方々の幸福の為にも、存分にご活躍いただきたいと願っています。
山中教授、お母様にも喜んでいただけて良かったですね。天上のお父様も大喜びされていることと存じます。誠におめでとうございます!