夜間中学を増やす取組み
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今日の午後は、衆議院第２議員会館で、夜間中学の生徒さんのお話を伺う集いが開催されました。
奈良県からも、天理市立北中学校夜間学級で学んでおられる大和郡山市在住の女性が体験発表をされました。
彼女とは、ご近所ということもあって以前からのお付き合いですが、子供の頃には困難な暮らしの中で妹さんや弟さんの子守りもしなければならず、義務教育を十分に受ける機会が得られなかったそうです。
ご主人も同じく終戦直後に大変な苦労をされ、必死で働いて管理職になられたものの、字の読み書きができないことから仕事場では悔しい思いをしてこられました。
現在は、ご夫婦揃って夜間中学で学び、立派な文章を沢山書いておられます。
恵まれた環境の中で嫌々勉強するのではなくて、「学びたい！」と切望しての通学ですから、勉強に対する真剣さが違います。
特に戦中戦後の混乱期に学齢期にあったご年配の方には、同様の苦労が多かったことだろうと思います。
若い世代であっても、いじめ被害等で不登校のまま義務教育を終えたり、重い病気や障害によって登校が困難だったりといった事情から、学び直したいと考えておられる方は多いことでしょう。
現在、公立夜間中学校は、全国８都府県に３５校しかないそうです。
各自治体の積極的な対応が求められますが、国の施策として少なくとも全都道府県・全政令指定都市に夜間中学を設置する方針を確立し、予算面でも支援する必要があると感じました。
何歳であっても義務教育課程を修了できる環境作りを進める為に、私自身も議員立法作業に参加しようと決意しました。
