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チベット亡命政権のロブサン・センゲ首相から実情を伺って

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 昨日の午後、衆議院第一議員会館にチベット亡命政権のロブサン・センゲ首相が来られ、60名を超える有志国会議員とともにお話を伺いました。
 

 安倍晋三元首相や櫻井よしこ先生のご尽力により、実現した会合でした。


 昨年8月に就任されたばかりのロブサン・センゲ首相は、43歳の若さです。
 ハーバード法科大学院で博士号まで取得しておられますが、チベット同胞の為に正義と自由と民主主義と人権を取り戻すべく立ち上がり、月収3万円程で闘っておられます。


 ロブサン・センゲ首相からは、中国政府による人権弾圧の現状や国際社会による支援へのご希望を伺い、先ずは有志国会議員の会で決議を行いました。


 中国政府に対して、「チベット人に対する基本的自由の制限や過酷な処罰の停止」を求めるとともに、「拘束された僧侶の安否情報や拘束の根拠を明らかにすること」などを要求する内容です。


 今後は、この有志国会議員による決議を、衆参両院での「国会決議」にする為の努力を続けることを確認し合いました。

 昨年11月の衆議院予算委員会でチベット問題に関する野田首相の見解を伺いましたところ、就任前とは180度の大転換で「中国の内政問題であるとの立場である」という答弁でした。
 しかし、昨日は民主党議員も多数出席しておられましたので、日本国の国会としての意思を明確に示せる可能性は十分にあると考えています。



 

≪日本国国会議員有志によるチベット人弾圧に関する決議≫



 真の友好的日中関係は、中国政府はもとより中国国民との間に築かれるべきものである。
 よって、すべての中国国民の人権と尊厳の尊重及び真の友好的日中関係の構築を目指し、本日、ここに参集した有志国会議員一同は、以下決議する。



1.2011年3月以来チベット人による抗議の焼身自殺が相次いでいる事態に深い
  憂慮の念を示すと共に、中国政府に対し、基本的自由の制限、仏僧院に対す
  る懲罰的な治安措置、「愛国教育」の強制など、抗議の焼身自殺の原因とな
  っているチベット人居住地域の人権問題を包括的に検証し、これを解決する
  ために抜本的な政策の見直しを行うよう求める。


2.中国政府に対し、焼身自殺を図った後現場から連行された僧侶や一般のチベ
  ット人の身柄や遺体、その他拘束された僧侶の所在を含む安否情報及び拘束
  の根拠を開示することを求める。


3.2008年のチベット一斉蜂起以来、チベット人居住地域へのジャーナリストや
  外国人のアクセスが引き続き厳しく制限され、中国政府の政治・宗教・文
  化・経済政策に異議を唱えたとみなされたチベット人に過酷な処罰が科され
  る強行策が継続している事態に抗議し、中国政府に対し、チベット人居住地
  域における自由な移動や自由な表現・報道を許可するよう求める。


4.中国政府に対し、チベット亡命政権との直接かつ真摯な対話を早急に再開す
  るよう求める。


5.中国政府に対し、宗教と信仰の自由に関する国連特別報告者による国内訪問
  を早急に受け入れるとともに、人権弾圧を直ちに停止する強く求める。



 長年にわたるチベット人の権利に対する制約こそが、抗議の焼身自殺の原因である。
 中国政府は、チベット人の抗議に対し真摯に耳を傾け、その政策を根本的に見直すべきである。
 チベット人の権利が尊重された真の「調和社会」中国こそが、日本が真摯な戦略的互恵関係を結ぶことのできる中国であると信じる。



       2012年4月4日


       ロブサン・センゲ首相からチベットの実情を聞く議員有志の会

 

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