田中直紀防衛大臣のがっかり答弁
更新日:
参議院予算委員会で、平成24年度政府予算案の審議が始まりました。
中継で論戦の内容を聴きながら仕事をしていたところですが、今朝の山本一太参議院議員の質疑に対する田中直紀防衛大臣の答弁は、余りにもお粗末なものでした。
山本議員が、次期主力戦闘機として政府が購入を検討しているF35につき、「購入できなかった場合に、日本の防衛に具体的にどのような影響がでるのか?」という旨の質疑をしているのに、田中防衛大臣は、「努力している」と言うばかり。
「価格が1機99億円を超えた場合には、購入しないのか?」「F35購入できない場合には、他機購入の選択肢があるのか?」といった問いにも、明確な答弁は無し。
予算委員会は何度も中断。
田中防衛大臣は、オドオドしながら、万が一の事態は想定せず、とにかくF35購入に向けて努力を続ける旨のメッセージを発信しただけでした。
価格交渉中にこのようなことでは、足元を見られて値が吊り上るだけでしょう。
どのような事態が起きても日本の防衛力に支障がでないように、複数の選択肢を精査しながら万全の準備をすることが、防衛大臣の責務であるはずです。
昨日は、防災に関する危機管理意識の希薄さを指摘しましたが、今朝は、惨憺たる防衛大臣答弁に唖然。
国防上の緊迫事案が生じた場合に、日本はどうなるのか。十分な知識を持って的確な対処ができる防衛大臣が居ないという現実に、恐怖を感じます。
野田総理大臣には、一刻も早い防衛大臣交代を決断していただきたい。