ダライ・ラマ14世法王の手の温もり
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今朝、安倍晋三元総理と櫻井よしこ先生からお誘いをいただき、同志議員たちとともに、ダライ・ラマ14世法王との懇談に参加しました。
ダライ・ラマ14世法王は、今年4月にも来日され、東京で東日本大震災被害者の49日法要をして下さいました。
今回の来日では、被災地でも法要をして下さり、多くの日本人に安らぎと勇気を与えて下さいました。感謝の気持ちで一杯です。
懇談会場に入る前、たまたま別フロアの廊下に1人で居る時に、ばったり法王に遭遇。そのままエレベーター内や廊下でお話をしながら会場に向かいました。
法王が、エレベーター内で私の親指の包帯に気付かれ、心配をして下さいましたので、持病で指関節が炎症を起こしていることを説明しました。
すると、ご自分も同じ病気だということで少し曲がった指関節を見せて下さり、ずっと私の手を優しく握り続けて下さいました。
何故か、エレベーターを降りてからも暫くの間、会場に向かう廊下を私の手を引きながら歩かれましたので、自分が幼い子供になったような変な気分でしたが、法王の優しさと手の温もりは、生涯忘れられないものになりました。
懇談では、オバマ大統領との会談内容をはじめチベット問題に関する様々なお話や日本への期待を伺いました。
「日本で総理が度々変わることは、変な感じではあるが、国民の気持ちの反映だと考えると、民主主義社会である印だ」というユニークな見解を明るい口調で披露しておられましたが、その苦難の歴史が窺えます。
安倍元総理が在任中にして下さったように、日本の総理が中国首脳との会見の機会ごとに「自由主義、民主主義、報道の自由」などの価値を伝え、求め続ける努力が必要だと思います。
野田総理は、野党議員だった平成20年4月23日、衆議院外務委員会で当時の高村外務大臣に質疑をしておられました。
日中外相会談で中国の楊外交部長が「チベット問題は中国の内政問題だ」としたことについて、野田総理は次のように発言しておられました。
「私は、少なくともそうではない、国民感情はそうではないと思うんですが、いかがでしょうか」
「人権という観点からすると、大臣おっしゃったとおり、これはもう間違いなく国際的な問題で、国際社会が注視しているということを、これは何度も何度もお伝えをしなければいけないのではないか」
野田総理の「チベット問題は中国の内政問題ではなく、国際的問題であり、人権問題だ」というお考えが今も変わっていないことを信じ、中国首脳との会談機会における「有言実行」を期待致します。