やっと終わった民主党代表選挙
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ようやく民主党代表選挙が終了。菅氏が圧勝し、民主党代表及び首相続投が決定しました。
政策論争が低調だった上、候補者陣営からの民主党所属国会議員に対する悪質な脅しや団体を通じた圧力なども報道され、嫌な感じが残りました。
代表選挙の期間中にも、尖閣諸島を巡る中国の暴挙に対する生ぬるい対応、普天間基地移設予定先である名護市の市議会議員選挙の結果、力強い円高対策が打たれないことへの焦りなど、民主党政権への懸念材料は増える一方。
とても長く感じられた2週間でした。早く国会を開いて欲しい。
菅首相は間もなく内閣改造や党人事に着手することになるのだと思いますが、首相が菅氏である限りは、今後も政策の左傾化が進む事は確実でしょうし、安全保障政策、外交政策、経済政策の脆弱さは変わらないでしょう。
代表選では、政策の大きな方向性についても両候補の主張に乖離が見られたことから、「選挙互助会」的な寄せ集め政党であることを改めて認識しました。
今後、政策の決定や実施に際して政権与党内の対立から大きなブレが生じること、安全保障・外交案件で行動のタイミングを逸してしまうことを心配しています。
ところで、昨今は、政党の党首であれ、首相であれ、子分の数や資金力など昔の永田町政治力学ではなく、「国民世論」によって決まる時代になったことを痛感します。
代表選期間中、報道番組の「菅さんと小沢さんのどちらを応援しますか?」という街頭インタビューで、「1年で3回も首相が変わると、外国に対して恥ずかしい」、「小沢さんは政治と金の問題で辞めたのに、立候補するのはおかしい」という通行人の方々のコメントが流れており、これらが国民世論の大勢だったのでしょう。
国会議員の多くは、「マスコミ受け、国民受けの良い人を党の代表にしておかなければ、次の選挙で自分が生き残れない」ということを強く意識なさったのでしょう。
特に衆議院議員については、中選挙区時代と違って小選挙区制度の現在では、選挙直近のマスコミの報道ぶりや瞬間風速的な政党支持率によって総選挙での当落が決しますから、小沢氏よりも国民の人気が高かった菅氏を選出した方が得だという判断が働いたものと想像します。
この空白の2週間を活用して、臨時国会召集後に同僚議員に提示したい議員立法案の骨格や提出したい質問主意書の原稿もしっかりと書けました。
新しい菅内閣との論戦の機会が待ち遠しいです。