東京都知事選挙に思う
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さる4月13日投票の東京都知事選では、石原慎太郎知事が圧倒的な強さで再選されました。
国政選挙や地方議員選挙では、全国的に「田舎では保守系候補が有利」「都市部では中道から革新系候補が有利」とされています。大都会の東京で、時には右翼的イメージでマスコミに捉えられているバリバリの保守主義者である石原さんが大勝するのは実に面白い現象だと思いました。
石原さんの思想そのものへの共感から1票を投じられた方も多かったのでしょうが、それ以上に、「1本筋が通っていて決してブレない政治姿勢」「明確な言葉による発信力」「公約実現の実績」が高く評価されたのだろうと思います。
過去4年間で特に印象に残った事だけを見てみても、「財政再建の為の銀行への外形標準課税」「大気汚染防止の為のディーゼル車規制」「羽田空港の国際化と拡張」「在日米軍横田基地共用」「首都機能移転反対」「(銀座に戦車で話題になった)自衛隊と共同の防災訓練」「教育現場への競争導入と教科書採択の適正化」「カジノ構想」「8月15日の靖国神社参拝」等々・・、どれを取っても多数の反対勢力との激突が予想された課題でしたが、毅然と主張を続けられ、幾つかは実現してしまわれました。
そもそも「普通の知事」なら、何期も務める間に、このうちの一でも花火を上げられたら上々という程に大きな課題ばかりです。
そして、オドオドとマスコミや有権者の反応を伺いながら打ち出したならば、集中砲火のバッシングにあいかねないテーマばかりでもありましたが、自信に溢れた堂々とした態度と優れた表現力で、結果的にはマスコミも味方につけておられたように感じます。
私たち国政に携わる政治家も学ぶべき政治勢力や能力をお持ちの方だと思いました。
ところで、今回の都知事選の「選挙公報」(東京都選挙管理委員会発行)をじっくりと読ませていただきましたが、ドクター中松候補の政策がユニークでした。
「高齢者救済;ドクター中松が発明した『リボディー』(薬かな?)によって、高齢者が若者のような健康体となり、働けるようにします」「北朝鮮の脅威から東京を防衛;ドクター中松発明によるDND(ドクター・中松・ディフェンス)で、テポドンが東京到達前に、その脅威を取り除きます」「不況と失業;発明によって新しい産業を興し、活性化し、不況を克服し、失業者がなくなるようにします」「戦争によるガソリンの値上げ;ドクター中松が、石油に代わる新しいエネルギーの発明で一挙に対処します」「東京の環境を汚さない;私の新発明エネルギー装置によって、東京の環境を良くします」等々。
東京や日本が直面する多くの問題を、全て発明で解決してくれるというものでした。
個人的には、テポドンから守ってくれる「DND」と石油に代わる「新エネルギー」なる発明を、是非とも見てみたいデス。