イプシロンロケット6号機の打ち上げ
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10月7日(金)に、鹿児島県内之浦宇宙空間観測所より、イプシロンロケット6号機の打上げが予定されています。
今回打ち上げられる6号機は、JAXAや大学、高等専門学校、民間企業が開発した「革新的衛星技術実証3号機」と、我が国の企業であるQPS研究所が開発した小型合成開口レーダ(小型SAR)衛星2基が搭載されています。
革新的衛星技術実証3号機は、小型衛星コンステレーション(多数個の小型人工衛星を協調動作させるシステム)時代に不可欠な新たな要素技術の実証を目的としています。
また、QPS研究所は、高度な地球観測サービスを実現する40基ほどの衛星コンステレーションを、2025年めどに構築することを目指しています。
今般の打上げによって、3基の衛星が運用されることになりますから、フィンランドのICEYE( 21基を運用)や米国のCepella Space(8基運用)など一歩先を行く欧米企業との差が縮まることとなります。
打上げが無事に行われ、今後これらの衛星が運用されることで、有益なデータが取得され、活用されることを期待します。
関係者の皆様には、引き続き準備に御尽力いただきたく存じます。
また、今回の打上げをきっかけとして、民間によるイプシロンロケットの利用や、小型衛星の研究開発や利用に弾みがつき、我が国の宇宙開発や宇宙産業がますます発展することを大いに期待しています。