松岡農林水産大臣ご葬儀の日に
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本日は、一昨日に自ら命を絶たれた松岡農林水産大臣のご葬儀の日です。改めて、ご冥福をお祈り申し上げ、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げたいと思います。
昨夕の段階では、熊本県でのご葬儀には安倍総理が参列される予定でしたが、深夜になってから、党首討論の延期について民主党の了解が得られなかったということで、急遽、総理の参列が叶わなくなってしまったことは残念でした。
一昨日、松岡大臣ご逝去の報に接した直後に、官邸でIT担当大臣としての仕事がありました。驚きとショックで混乱した精神状態の中で、官邸ホールで記者さんたちにマイクを向けられてしまいました。努めて冷静にコメントをすべく頑張ったのですが、最後に涙が込み上げてしまい、無様な姿をお見せしてしまいました。
テレビ報道を観られた方から、こんな時に毅然としていられないようでは駄目だというお叱りのご意見もいただき、自らの弱さを反省しています。申し訳ないことでした。
あの衝撃的な事件発生直後の自分の思いをうまく表現はできませんが、松岡大臣が命を絶つほどに苦しんでおられたことを知って気の毒に思う気持ち、奥様やご家族のショックを思っていたたまれない気持ちとともに、安倍内閣の閣僚としては「何故、この時期に」「何故、自殺なんだ」という怒りや悔しさの感情も強かったのです。
6月は、来年度予算編成や税制等の方向性を示す「骨太の方針」を決定する大切な時期になります。
安倍政権の発足は昨年9月ですから、今年度予算や税制は前内閣が昨年6月に決めた骨太の方針を基本に組まれています。そういう意味では、初めて「安倍カラー」を全面的に打ち出した骨太方針を示すべく、この5月は、各閣僚や各府省庁が寸暇を惜しんで議論をし、政策を組み立てている時期だったのです。
私自身も、自分の所掌分野で着手した新政策案を骨太の方針に反映させるべく、「イノベーション25」、「キャリア教育等推進プラン」、「IT重点計画2007」、「子供と家族を応援する日本重点戦略の中間報告(少子化対策の基本的方向性)」、「食育・国民運動推進の重点事項」など多くの報告書の取りまとめや各方面への根回しに奔走していました。
恐らく松岡大臣も同様の状況だっただろうと思いますと、やっと松岡大臣らしい農林水産行政を具体化できる重要な時期に、職務を続行されなかったことについては、安倍内閣でともに働いてきた者として悔しさを覚えるのです。ご本人も無念だったこととは存じますが、農林水産行政では右にでる者がいないとさえ言われた専門家としての結果をしっかりと打ち出して欲しかったと思います。
そして、大臣の自殺という行為に対しては、どうしても寛容な気持ちにはなれませんでした。
身命を賭して責任を取る・・という大臣の思いを評価するコメントを出しておられた方もいらっしゃいましたが、多くのご先祖様が繋いで下さった生命を自らの手で断ち切る行為は、本来あってはならないことだと思っています。生きたくても生きられない不治の病にかかってしまった方を何人も見送ってきました。私自身もそうですが、多くの方が、生きていくことが苦しいと思った経験をお持ちでしょう。それでも、私たちは歯を食い縛って生きていかなければならないのだと思います。
安倍内閣は、生命の大切さについて、子供たちも含めて広く国民に呼びかけようとしてきました。皮肉にも、私は自殺対策施策の総合調整を行う閣僚として、「自殺対策大綱」の取りまとめを終えたばかりでした。松岡大臣自殺の翌日に与党審査を、週内には閣議決定を目指して、手続きを進めていたところでした。
本当に残念な悲しい事件でした。
松岡大臣のご高齢のお母様、奥様、ご子息たちのお悲しみを思うと、何ともやり切れない気持ちですが、とにかく今は必死で働いて、松岡大臣が成し遂げたかった安倍内閣の政策を実現するために頑張りたいと思います。
昨夕の段階では、熊本県でのご葬儀には安倍総理が参列される予定でしたが、深夜になってから、党首討論の延期について民主党の了解が得られなかったということで、急遽、総理の参列が叶わなくなってしまったことは残念でした。
一昨日、松岡大臣ご逝去の報に接した直後に、官邸でIT担当大臣としての仕事がありました。驚きとショックで混乱した精神状態の中で、官邸ホールで記者さんたちにマイクを向けられてしまいました。努めて冷静にコメントをすべく頑張ったのですが、最後に涙が込み上げてしまい、無様な姿をお見せしてしまいました。
テレビ報道を観られた方から、こんな時に毅然としていられないようでは駄目だというお叱りのご意見もいただき、自らの弱さを反省しています。申し訳ないことでした。
あの衝撃的な事件発生直後の自分の思いをうまく表現はできませんが、松岡大臣が命を絶つほどに苦しんでおられたことを知って気の毒に思う気持ち、奥様やご家族のショックを思っていたたまれない気持ちとともに、安倍内閣の閣僚としては「何故、この時期に」「何故、自殺なんだ」という怒りや悔しさの感情も強かったのです。
6月は、来年度予算編成や税制等の方向性を示す「骨太の方針」を決定する大切な時期になります。
安倍政権の発足は昨年9月ですから、今年度予算や税制は前内閣が昨年6月に決めた骨太の方針を基本に組まれています。そういう意味では、初めて「安倍カラー」を全面的に打ち出した骨太方針を示すべく、この5月は、各閣僚や各府省庁が寸暇を惜しんで議論をし、政策を組み立てている時期だったのです。
私自身も、自分の所掌分野で着手した新政策案を骨太の方針に反映させるべく、「イノベーション25」、「キャリア教育等推進プラン」、「IT重点計画2007」、「子供と家族を応援する日本重点戦略の中間報告(少子化対策の基本的方向性)」、「食育・国民運動推進の重点事項」など多くの報告書の取りまとめや各方面への根回しに奔走していました。
恐らく松岡大臣も同様の状況だっただろうと思いますと、やっと松岡大臣らしい農林水産行政を具体化できる重要な時期に、職務を続行されなかったことについては、安倍内閣でともに働いてきた者として悔しさを覚えるのです。ご本人も無念だったこととは存じますが、農林水産行政では右にでる者がいないとさえ言われた専門家としての結果をしっかりと打ち出して欲しかったと思います。
そして、大臣の自殺という行為に対しては、どうしても寛容な気持ちにはなれませんでした。
身命を賭して責任を取る・・という大臣の思いを評価するコメントを出しておられた方もいらっしゃいましたが、多くのご先祖様が繋いで下さった生命を自らの手で断ち切る行為は、本来あってはならないことだと思っています。生きたくても生きられない不治の病にかかってしまった方を何人も見送ってきました。私自身もそうですが、多くの方が、生きていくことが苦しいと思った経験をお持ちでしょう。それでも、私たちは歯を食い縛って生きていかなければならないのだと思います。
安倍内閣は、生命の大切さについて、子供たちも含めて広く国民に呼びかけようとしてきました。皮肉にも、私は自殺対策施策の総合調整を行う閣僚として、「自殺対策大綱」の取りまとめを終えたばかりでした。松岡大臣自殺の翌日に与党審査を、週内には閣議決定を目指して、手続きを進めていたところでした。
本当に残念な悲しい事件でした。
松岡大臣のご高齢のお母様、奥様、ご子息たちのお悲しみを思うと、何ともやり切れない気持ちですが、とにかく今は必死で働いて、松岡大臣が成し遂げたかった安倍内閣の政策を実現するために頑張りたいと思います。