自民党広報本部長に就任して
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10月4日付で、自民党の広報本部長に就任致しました。
この2週間というもの、寝ても覚めても広報本部の役員人事や急いで新しく作らなければならない広報物のことで頭が一杯で、自分のことは何も手につきません。
広報本部長職の前任者は甘利明・政調会長、その前は茂木敏充・前政調会長…と立派な先輩方の仕事を引き継ぐことなど、正直言って私には荷が重過ぎる感がありました。
しかし、衆院選も参院選も間近に迫っており、党広報の成否は衆参両院の現職国会議員や全国各地で歯を食い縛って頑張っておられる候補予定者達の当落を分ける可能性があります。
とにかく就任したからには、解散前、解散後、公示日後にそれぞれ必要となる多種類の党広報物の準備を早期に整え、広報体制の強化と充実に向けて必死で働き続けます。
去る10月9日に党本部で開催された全国幹事長会議では、「全党員にダイレクトに党の主張が届く広報機会を創ること」「地域活動の現場に合った使い勝手の良い広報物形態に改善すること」など、最初に取り組む改革方針をお話ししたところです。
自民党広報本部には、広報戦略局、ネットメディア局、新聞出版局、写真室があります。
今後の党人事で本部長代理、局長、次長に就任して下さる予定の20名余の国会議員、広報本部に配属されている多くの党本部職員とともに仕事を進めていくことになります。
実は、9月末に安倍総裁から広報本部長就任を打診された時には、情けないことに即答ができませんでした。
自分の美的センスに全く自信が無かったからです。
私が自分の選挙区で発行している政策広報物は全て手作りですが、お世辞にもセンスが良いと褒めていただいたことはありません。
洋服の趣味やお化粧にしても、東京では「関西のおばちゃんスタイル」と陰口を叩かれている有様です。
主人からは「お前が受けなきゃ、後の人事が進まないんだよっ。安倍総裁だって困るじゃないか」と厳しく叱りつけられ、ひと晩は大いに落ち込みました。
しかし、翌朝には「受けよう。何が何でもやり抜いてみよう」と決意。安倍総裁には、即答しなかった失礼のお詫びとともに就任の意思をお伝えしました。
よく考えてみると、「苦手分野」は周囲に優秀な人材を求めれば良いわけです。
2名の本部長代理、3名の局長については、私よりも遥かにセンスが良さそうな国会議員に就任をお願いしました。
来週には、党内手続きを経て、正式に5名の就任が決定するはずです(各局6名程×3局の次長人事はその後になるかと思いますが…)。
私自身については、安倍総裁、石破幹事長、甘利政調会長とは過去に多くの政策構築や議員立法作業でご一緒してきましたので、執行部が伝えたい政治理念や政策を十分に理解しているという自信だけはあります。
自民党の政党ポスターにしても、必ずしも「洗練されたデザイン」がベストだとは限りませんよね。
これまでは関東を選挙地盤とする広報本部長が続き、どちらかと言えば「お洒落感」を重視したデザインでしたが、安倍総裁が関西人を本部長に選んでしまったわけですから、この際、関西風に「こってりした」「ベタで分かり易い」デザインにしてみてもいいんじゃないかな…などと、すっかり開き直ってしまっています。
かくして今月中には、スマートさを売りにしている安倍総裁がガッカリするような濃い過ぎるポスターが出来上がるかもしれませんが、お楽しみに…。