野田内閣発足に思うこと
更新日:
昨日、ようやく野田内閣が発足しました。
我が奈良県からは、前田武志参議院議員が国土交通大臣として初入閣を果たされました!
まだまだ災害対策面(治水・道路・土砂崩れ対策)でもインフラ整備の遅れが深刻な奈良県ですので、嬉しいニュースでした。
早速、この週末には全国各地で台風による被害が発生していますので、前田大臣には頑張って働いていただきたいと思います。
野田佳彦首相とは、松下政経塾の草創期に塾生としてご一緒していた縁や、最初に千葉県議会議員に出馬される際には数ヶ月間も住み込みで応援した縁もあり、この度の首相就任については、素直に嬉しく誇らしく思います。
政治理念についても、私と共通点が多いと感じています。
ただ、個々の政策については、現段階では不明です。民主党代表選挙では、各候補者の重要政策についての考え方は殆ど分からず、「小沢グループに気を遣っている人か否か」の違いくらいしか分かりませんでした。
「党内融和」に苦心したらしい組閣人事や民主党役員人事については、派閥重視そのもので、思想的には右派から左派までの寄せ集めとなっていて、大きな不安を感じます。
野田首相がよほど強いリーダーシップを発揮されないことには、次々に閣内不一致や政府与党間の軋轢が生じることになるでしょう。
松下幸之助塾主は、「日本の国も、うまくゆくかどうかは、やはり総理大臣1人の責任であると考えてもいいと思う」という言葉を遺しておられます。
松下塾主は、政治を「国家経営」と表現しておられましたが、企業においても結果に対する経営者の責任を説いておられました。
「社員の人たちというのは、まあ、経営者の意図する通りに動いてくれるものです」
「『社長が東へ行けというのであれば、私は西へ行く』という人はまずいない。ですから、社長が『こうしよう』と決めて、全員がそれに従って働いているにもかかわらず成果があがらない、行き詰まるということなら、その最終的な責任は経営者1人にある、ということになりますね」
野田首相が、閣内や民主党内の極左勢力を説得して社会主義化した政策を修正できるかどうかという1点に、日本の運命がかかっているように思います。