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人事の季節のユウウツ

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 改造内閣が発足し、民主党の党内人事が行われていますが、この9月は、自民党でも党内人事が行われておりました。
 

 民主党が代表選挙中だった9月9日に自民党3役人事、その後、現在も細かい党役職変更作業が続いています。
 

 人事の季節が来ると発生するユウウツな出来事が、野党になった今年も起こるとは…。それは、私が苦手な「女性枠の要望活動」です。
 

 与党時代には、組閣が近付くと、先輩女性議員から「女性を閣僚に起用していただくように、総理に申し入れをしますので、官邸にご同行願います」という連絡があったものでした。
 私は、「無理に女性に下駄を履かせる『結果平等』人事は、結果的には女性の為にならない。男性であれ女性であれ、専門性や実績によって『機会平等』で処遇していただくことが望ましい」と考えていたことから、女性枠の要望活動には参加したことがないのですが、先輩議員に官邸訪問をお断りすることには結構な勇気が必要でした。
 

 それでも、ある女性議員が入閣した時に、男性議員が「どうせ女性枠だから…」「俺も性転換したいよ」などと話すのを聞いて、「実際には総理は彼女の専門家としての知識を買って登用したはずなのに、これでは誇りと自信を持って働けないのではないか」と思ったことがあり、一貫して女性枠要望活動への参加を断り続けてきました。
 

 今年は野党ですから何の心配もしていませんでしたが、先月末、私が書いた議員立法案の審査などで大変お世話になっている女性議員から「秋の人事で党3役に女性を起用していただくよう、女性議員連名で谷垣総裁に申し入れをしますので、参加していただけませんか」という電話が入りました。
 

 これまでと同様に私の考え方をお伝えしてお断りしたのですが、多数の自民党女性議員が賛同者として名前を連ねる中で、何か気まず~い感じが残ってしまいました。
 「署名しなかった女性議員は、私1人だけなのかなぁ。きっと非協力的な頑固者と思われたのだろうな」と思うと、少し気が滅入りました。
 

 ところが数日前、主人が福井県内の行事で山谷えり子参議院議員と同席した際に、「署名しなかった女性議員は、私(山谷えり子議員)と稲田朋美さんと奥様(高市早苗)だけだったそうよ。3人とも全く同じ理由で…」と声をかけられたそうで、ホッとしました。
 

 結果的には、小池百合子衆議院議員が総務会長に起用され、「めでたし、めでたし…」だったわけですが、小池議員のキャリアを考えると、別に「女性だから起用した」ということではないのだろうと思います。
 素晴らしい才能を持っておられる小池議員が、掴んだチャンスを活かして存分に活躍され、その実力を見せ付けて下さることこそが、後に続く女性に道を拓くことでもあるのだろうと思います。

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