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鳩山内閣の口蹄疫対策に怒り①:危機意識の欠如

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 冒頭に、口蹄疫の発生により、明日の暮らしも見えず、人生設計そのものが根底から崩壊する程に悲惨な状況に追い込まれておられる宮崎県の畜産関係者の皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
 また、無為に命を落とすことになった多くの家畜たちに、追悼の気持ちを表します。
 

 そして、感染の収束に向けて、昼夜を分かたず現地で汗をかいて下さっております陸上自衛隊、航空自衛隊の隊員の皆様、JAや地方行政関係者の皆様に、感謝を申し上げます。
 

 鳩山内閣の危機管理能力の欠如と閣僚はじめ政務3役の知識不足によって、事態は深刻化しています。

 朝鮮半島情勢も緊迫化している中、「政治主導」と銘打ったパフォーマンス政治に国民の生命を託すことには大きな不安を感じざるを得ません。
 

 3月3日、宮崎県都農町でPCR結果が陽性の繁殖牛が出て、4月20日に口蹄疫と確定され、翌21日に殺処分などの防疫措置が行われました。
 これが1例目でした。
 

 それから1ヶ月も経過した5月17日になって、ようやく鳩山総理を本部長、内閣官房長官と農林水産大臣を副本部長、全閣僚を本部員とする「口蹄疫対策本部」が設置されました。

 先ず、「内閣全体としての取組み」を行うための体制作りがあまりにも遅過ぎたことに怒りを覚えます。
 

 既に12例目の口蹄疫感染が確定していた4月30日の夕方から、赤松農林水産大臣は、メキシコ、キューバ、コロンビアに出張してしまいました。
 5月8日までという長期出張でした。
 

 長期外遊の出発日、赤松大臣は、口蹄疫対策の全体計画も立てないままに、政務官に「自衛隊にお願いしたら」と指示したということです。その結果が先日このコーナーに書きました通りのドタバタです。
 

 留守番をしていた山田農林水産副大臣は、5月6日の記者会見で「牛は落ち着いてきた」と発言。その直後の急速な感染拡大は、皆様ご承知の通りです。
 

 長い海外出張から戻った赤松農林水産大臣が初めて宮崎県入りしたのは、5月10日になってからでした。

 自民党の江藤拓衆議院議員が、5月11日の農林水産委員会で、初動の遅れに対して抗議の質疑を行いましたが、「私1人が居なかったからといって、いささかも支障があったとは理解していない」と答弁した上、ニヤニヤ笑っていたということです。
 その時の様子を、江藤議員は現在発売中の『WiLL』7月号に書いておられます。
 

 自民党には、過去に発生した口蹄疫や鳥インフルエンザへの対処経験に基づく多くの知見があります。
 早期に取るべき対策について、4月22日、4月30日と2回に渡って政府に申し入れを行なっています。
 特に、赤松農林水産大臣が外遊に出発した4月30日には、42項目の具体策を政府に提案しています。
 

 昨日(5月24日)夕方にも、党の口蹄疫対策本部が開催されましたが、緊急対策を盛り込んだ大型の法案を準備しており、既に条文の最終調整段階にあります。 
 

 私自身も、先週の金曜日(5月21日)の衆議院経済産業委員会で質疑時間をいただき、口蹄疫対策について、経済産業省、農林水産省に対して質疑を行いました。

 その結果、鳩山内閣のあまりにも酷い現状が明らかになりました。
 明日以降、順次、このコーナーで指摘させていただきます。
 

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