「内総理を怒らせてしまった!」
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先週は「勝手補佐官誕生の経緯」をご紹介しましたが、あれからすぐに「勝手補佐官の勝手に記者会見」を開催しました。テレビカメラがズラッと並び、沢山の新聞記者さんも駆け付けて下さって大盛況。
まずは、本当に作ってしまった「勝手補佐官バッジ」と「勝手補佐官名刺」を披露。
経済政策担当の私は、税制・金融について夜を徹して自説をまとめ、「勝手補佐官政策発表」をやらかしたのです。
ところが、その後エライことに…。「せっかく作った政策レポートを官邸に届けよう」と山本一太参議院議員が言い出しっぺで、私達はノコノコと総理官邸に出掛けたのです。
安倍官房副長官に「総理に渡しといて」とレポートを預けて帰るつもりだったのですが、廊下で総理秘書官に呼び止められました。「もうすぐ総理が帰って来られるので会えますよ」
ご親切に甘えて閣僚応接室で待っていると、何故かテレビカメラと記者さん達が入ってきたのです。そこに上機嫌の森総理が外出先から戻ってこられました。
私は「政策集」の他にももう一冊「総理への注文」というレポートを書き上げていて、「後で読んでおいて下さいね」と言いながらそれも一緒に手渡しました。
ところが総理はニコニコしながらその場で読み始めてしまったのです。
みるみる総理の顔から笑みが消えて険しい表情になりました。
「総理への注文」レポートは次のような書き出しで始まるものでした。
1、メモ読み演説はやめて欲しい;「神の国発言」以来、失言や誤解を恐れてのこととは思うが、全ての演説がメモの読み上げになっているのが残念。それで大きな失敗は避けられたとしても、政治家が自らの言葉で語らなくなった時には国民の支持は絶対に得られない。
2、森総理の「整備新幹線こだわり疑惑」を払拭してほしい;亀井政調会長が「道路特定財源を『交通全般』に使えるようにしよう」と発言されたことで、「森総理の地元の北陸新幹線に道路財源を使える様に外堀を埋められつつある」との噂が党内に流れた。また、公共事業抜本的見直し検討会では「建設国債の使途を非公共事業に拡大」との方針が出たが、これも早速「文教族である総理が建設予算を文教関係に使いたいから根回しをしている」との疑念になっている。とにかく総理の意図が見えないまま疑心暗鬼が蔓延するのはマズイ。党総裁として代議士会でこの件について真意をご発言いただき、所属議員が共通の目的を持って国家国民の為に明るく公共事業の議論を出来るような空気を早急に作っていただきたい。(その他の項目は略)
ブツブツ文句を言いながら私のレポートに目を通す総理の表情が全国に放映され、翌日の朝刊には「勝手補佐官の諫言に耳貸さず」といった見出しが踊った。
私のチョンボで総理のイメージ・アップどころか足を引っ張ることとなり、深く反省の一件でした。。