『宇宙技術戦略』(案)の公表
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令和6年2月26日、宇宙政策委員会において我が国初となる『宇宙技術戦略』の案が示されました。
『宇宙技術戦略』は、『宇宙基本計画』(令和5年6月13日閣議決定)に基づき、世界の技術開発トレンドやユーザーニーズの継続的な調査分析を踏まえ、安全保障・民生分野において横断的に、我が国の勝ち筋を見据えながら、我が国が開発を進めるべき技術を見極め、その開発のタイムラインを示した技術ロードマップを含んだものです。
世界的に国際競争が激化し、宇宙開発の加速化が求められる中、我が国の勝ち筋を含め
開発を進めるべき技術を見極め、その開発の進め方を示した意義は大きいと考えています。
パブリックコメントを経て、3月末までに宇宙政策委員会において決定される予定です。
策定後は、関係省庁が予算執行において参照する羅針盤として活用されることを期待しています。
また、技術の発展には非宇宙産業の巻き込みが必要です。
本戦略案の中でも、例えば、宇宙船や人工衛星、探査機など宇宙機(地球の大気圏外への旅行、探索、観測、通信などの目的で設計・構築された機械)の性能高度化に対応するべく、非宇宙分野で既に製品化されているコンポーネントや機材の宇宙転用拡大に取り組むことの重要性も指摘しています。
政府としては、JAXAにおける異業種企業を含めた民間事業者とのパートナーシップ構築の取組や、関係省庁における技術開発予算や宇宙戦略基金の活用を通じて、非宇宙産業企業の宇宙産業への参入を促してまいります。