食と私④「こだわりの食事」
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大学生時代、女性雑誌で「優柔不断な男とは?」という記事を読みましたら、「レストランで注文をする時に時間がかかる人」と書いてありました。
その頃は、メニューを手にするなり数十秒で注文をする方が格好良いと思い込んでおりましたし、モタモタ迷っていると、急かす態度をとる店員さんも居られました。
その後、米国暮らしを機に、考え方が変わりました。
同僚の米国人たちは、昼食こそサンドウィッチを片手に仕事を続ける慌ただしさでしたが、レストランでの夕食になると違います。メニューを見ながら、ウェイターに細々と食材や味付けの説明を求め、随分時間をかけて、注文の1品を選びます。
帰国後、時々夕食をご一緒した桃井眞先生(故人・防衛問題研究者・女優の桃井かおりさんのお父上)も、十分に時間をかけて注文を決め、実に美味しそうに食事をされる方でした。
「この年になると、死ぬまでにあと何回食事ができるかを考えるから、1食たりとも無駄にしたくないね」というのが、先生の口癖でした。
いつの間にか私も40代半ば。
たまの外食時には、食材を伺っては生産者や産地に思いを馳せ、味わっては調理師さんに感謝し、大切にお料理を頂くこの頃です。
その頃は、メニューを手にするなり数十秒で注文をする方が格好良いと思い込んでおりましたし、モタモタ迷っていると、急かす態度をとる店員さんも居られました。
その後、米国暮らしを機に、考え方が変わりました。
同僚の米国人たちは、昼食こそサンドウィッチを片手に仕事を続ける慌ただしさでしたが、レストランでの夕食になると違います。メニューを見ながら、ウェイターに細々と食材や味付けの説明を求め、随分時間をかけて、注文の1品を選びます。
帰国後、時々夕食をご一緒した桃井眞先生(故人・防衛問題研究者・女優の桃井かおりさんのお父上)も、十分に時間をかけて注文を決め、実に美味しそうに食事をされる方でした。
「この年になると、死ぬまでにあと何回食事ができるかを考えるから、1食たりとも無駄にしたくないね」というのが、先生の口癖でした。
いつの間にか私も40代半ば。
たまの外食時には、食材を伺っては生産者や産地に思いを馳せ、味わっては調理師さんに感謝し、大切にお料理を頂くこの頃です。