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晩婚中高年対象ビジネスに期待感

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 昨年中に関西で知人や友人をお招きしての結婚披露宴を済ませたのですが、主人の職場が東京ですので、東京でも今週、簡単な立食形式の披露宴を開きました。
 
 なんと、主人の地元である福井県で縫製工場をお持ちだというご縁から、デザイナーの桂由美先生が、私のウェディング・ドレスをデザインして下さいました。
 桂先生のデザインは、「由美ライン」と呼ばれるマーメイド型のほっそりしたラインが有名なのですが、40代の中年体型ではとても着こなす自信などありません。
 不安に思いながら、「お腹まわりや二の腕のボリュームが目立たないデザインで・・」とお願いを致しました。
 私のウエスト寸法を測りながら少々困り顔の桂先生に、「『世界の桂由美』は素材を選んじゃ駄目ですよ。私の様な小太りのオバサンをいかに美しくスリムに見せるかが、先生の実力ですよね」などと無茶な圧力をかけながら、大いに苦労していただきました。
 結果は、自分で言うのもなんですが、目も覚めるような美しさ・・?

 昨年の披露宴のドレスは、レンタル・ショップでお借りしました。
 最近は晩婚化が進んでいるにも拘らず、ウェディング・ドレスは若い娘向きのデザインが圧倒的に多く、中年体型をカバーできる品となると、殆ど選択の余地が無いことに驚きました。どれもこれも、腕や肩がむき出しで、かなりウエストが締まっていないと美しく見えません。
 レンタル・ショップのアドバイザーの方が苦労して選び出して下さった1着だけが、何とかオバサンが着ても観賞に耐えるドレスでありました。

 今後は、「中高年をいかに素敵に見せるか」、「遅いスタートを切った家族の生活をいかにサポートするか」といった点に配慮したビジネスが絶対に流行ると思います。
 私自身も、43歳で結婚しましたから、再来年あたりに子供に恵まれたとしても、子供が大学を出る頃には70歳前になります。主人は80歳近くになります。生活費や学費を稼ぐ為にあと20年以上も働くとしたら、それなりに若々しく素敵に見える服や靴も欲しくなるでしょう。女性閣僚に人気のある某ブティックを覗いてみますと、デザインを損ねず目立たないようにスカートのウエストにゴムが入っていました(これは中年女性には有難い!)。
 家族のレジャーを考えても、若い夫婦が子供と遊ぶような場所では、体力的にもちませんから、中高年と子供が一緒に楽しめるレジャーの提案も欲しいところ。
 今からでは、老親に子育てを手伝ってもらうことも期待できず、むしろ介護の心配もしなければなりません。子育てと介護と外での仕事を全てこなすことを想定すると、家事サポート・サービスには頼らざるを得ないかな・・とも思います。

 高齢者の消費性向が伸びており、旅行業や教養サービスを中心にシニア対象ビジネスは活況を呈していますが、晩婚の中高年夫婦向けビジネスの発展にも大いに期待をしています。

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